「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

蝶が舞う東ヌプカウシヌプリ(7月17日)

2006-07-21 20:58:57 | 東大雪
・06年7月17日(月)の登山記録・
【写真:登山口の花畑】

十勝平野は曇り空。然別湖に近づくにつれ霧が濃くなる。嫌な感じ。
が、突然、日が差し始め、車が数台止まっている。東ヌプカウシヌプり(1252.2m)の登山口だ。
静かな稜線が青空を切り取っていた。登山口はアヤメやチシマフウロの花畑になっていて、数種類の蝶が舞っている。小粒だが面白そうな予感。
9時10分に入山。
 
【登山口】     【チシマフウロにとまるコチャバネセセリ】

アカエゾマツ、トドマツの針葉樹林帯を登る。苔むした岩も神秘的に続く。

【幽玄な登山路 針葉樹と、岩と苔】

9時45分に尾根に出る。ここから頂上近くまでハクサンシヤクナゲの群落が続く。

【ハクサンシャクナゲ】

シャクナゲに見とれていると、もう頂上だ! 
10時に山頂。ここで、思わぬ出会いがあった。

野球帽の男性:「30分で登った。昨日のトムラウシは3時間17分」
私:「僕も昨日、トムラウシ登りましたが、出発が9時で・・・」
野球帽の男性:「あれ、12時で折り返すといった人?」
昨日、トムラウシのコマドリ沢・雪渓で会話した男性だった!
この男性は宮崎から来たという。「夏休みですか」と聞いたら、「毎日が夏休みです」とのこと。
同年輩だから、早期退職というところか。「うらやましい」という言葉だけは、失礼なので、ぐっと飲み込んだ。

山頂では老夫婦が蝶を採ったり、写真撮影をしていた。確かに蝶が多い。
聞けば、「カラフトルリシジミ」という希少種が最大のお目当とのこと。
これは採取禁止で撮影のみとのこと

頂上から南下する踏み跡をたどると、ガレ場。小学生と父親がナキウサギを撮影していた。そして、蝶マニアの人たちの姿も。カラフトルリシジミがたくさん舞っていた。
幼虫はガンコウランだけを食べるという。予期せぬ出会いは、なんとも楽しい。

 

【カラフトルリシジミ 雌】       【カラフトルリシジミ雄】

下山後、来た道を引き返して、秘湯として有名な菅野温泉へ。迷路のような温泉宿で、7つの湯を時間で男女別に指定していた。着いた時間、3つの湯がある大浴場は女性で、2つの湯がある中浴場が男性だった。ちょっと残念。
露天は混浴か?
男しかいなくてよかった?
源泉で熱くて、気持ちよい。が、1000円は少し高いかな。
山でナキウサギを撮影していた親子も来ていた。

然別から糠平に抜けて、ユースに宿泊。








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2 コメント

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Unknown (カメさん)
2006-07-27 11:29:00
自分が登った時をお思い出しながら楽しく読ませて頂きました

トムラウシ頂上まで7時間(団体ですが)

それにしても特急便 花や景色が楽しめるのですから唯!!!   
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同じ山 (ikuni)
2006-07-27 23:11:14
カメさんはどちらにお住まいですか?

私は札幌。トムラウシに登った翌日に東ヌプカウシヌプリ

に登った人は意外と多いんですね。ということでトラック

バックさせていただきました。
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