「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

羅臼平から知床連山の三ッ峰へ

2012-08-17 22:34:35 | 道東の山々

                      登山前日の知床連山 右から羅臼岳、三ッ峰、サシルイ岳・・・

■2012年8月15日の登山記録:

知床連山の最高峰・羅臼岳(1660m)の山頂は踏まずに、その雄姿を隣の三ッ峰(1509m)から望む。

できれば三ッ峰のさらに隣のサシルイ岳(1564m)まで行ってピストン下山・・・というのが今回の目標だった。

前日、ウトロの標高60mのオロンコ岩に登って、知床連山の夕景を望む。

マジックアワー。それは、登山意欲をかき立てる神々しさだった。

知床連山を照らした夕日かせオホーツク海に沈んでいく

 

クマの出没が相次いでいるという登山路を黙々と進むと、三時間で羅臼平に。

キャンプ指定地なので、カラフルなテントが目に鮮やかだ。

ここから右に折れると羅臼岳。左に折れると三ッ峰だ。

タカネトウウチソウやオトギリソウの美しさに見とれながら登る。

コケモモが赤く結実し、ウラシマツツジが、うっすらと色づき始めていた。

オホーツク海から吹きつける冷たい風が早くも秋の気配を運んできたのだろう。

三十分で三ッ峰の山頂に。

羅臼岳を正面に見据えて左手にクナシリ島、右手にウトロの街を望む。

羅臼岳山頂には人の列が続く。しかし、こちらはたった一人、孤高の山頂。

知床半島を突き抜ける風の野趣に、ちょっと身震いした。

羅臼平から望む三ッ峰(実際の山頂は映っていない右側の奥に)

三ッ峰の斜面から望む羅臼岳 タカネトウウチソウが風に揺れる

コケモモ

三ツ峰の山頂(左の岩峰)

ウラシマツツジが早くも色づき始めていた

三ッ峰山頂から望む羅臼岳 右手は斜里町ウトロ

 

三ッ峰から下りて縦走路に戻り、サシルイ岳方向に進む。

見えた道筋は、いったん下りて、長いコルを歩いて、さらに上る。片道1時間半という感じ。

往復三時間は少々荷が重く、ここを本日の折り返し地点とした。

縦走路から見たサシルイ岳

 

朝4時半から登ったので、下山は昼過ぎ。 岩尾別温泉・駐車場下に作られた無料露天風呂で汗を流す。

たっぷりと時間があるので、山から見えた知床五湖へ。

クマ出没で遊歩道は全面閉鎖。クマを避けるための高架木道だけが通行可能で「一湖」まで歩く。

三十年数年ぶり二度目の知床五湖に、歳月の早さを噛みしめた。

一湖から望む知床連山

一湖で採餌するエゾシカ

羅臼岳の大沢から見下ろした知床五湖

 

■登山記録:

04時30分:岩尾別 木下小屋から入山     

05時00分:「ここから熊の採食場」表示看板

05時05分:オホーツク展望台           

05時30分:「650岩峰」(ここまで熊の採食場)

05時45分:弥三吉水                

06時00分:極楽平

06時30分:仙人坂                 

06時45分:銀冷水

07時00分:大沢入口                       

07時40分:羅臼平  

07時50分:羅臼平 出発                    

08時15分:三ツ峰の山頂

09時00分:羅臼平に戻る                    

09時30分:下山開始

12時00分:登山口に戻る

 

  「岩尾別温泉の無料露天風呂」 (脱衣所なし、混浴)   公共日帰り温泉「夕陽台の湯」500円   「夕陽のあたる家」 500円

 キャンプ地 「国設知床野営場」 1日400円×2日  

 

過去の登山記録

2010年8月10日 羅臼岳

 

 


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2 コメント

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知床 (mori)
2012-08-20 17:59:52
ikuniさん、こんばんは。
オホーツクに沈む夕日、とてもきれいですね~。
そして、三ツ峰に登ったんですね!(名前しかしりませんが。)
クマには会わなかったようで、良かったですね。
私はこの前日、この山の麓のあたりをウロチョロしていたのですが、
その日だけで10頭のヒグマを見ました。
知床のクマって、人をおそれないそうですから、
登山道では会いたくないですね。
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クマ (ikuni)
2012-08-20 22:21:04
moriさんのブログ拝見。私も14日昼からウトロ周辺をウロウロしてましたが、残念(?)なことに、クマとは出会いませんでした。羅臼岳では650m峰と羅臼平で連日、出没していて、私が登った15日も二つの場所で出たのですが、幸か不幸か、私は出くわしませんでした。それなりに緊張して登ったので、目と耳が研ぎ澄まされましたよ。
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