「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

晴れの摩周岳(カムイヌプリ)

2011-08-12 07:25:14 | 道東の山々

雲海の屈斜路湖の向こうに摩周岳(小清水峠から)

 

2011年8月7日(日) 摩周岳(857m)の登山記録:

 

雲海に覆われた屈斜路湖の向こうに、摩周岳の切り立った頭が浮かんでいた。

たどり着いた登山口は摩周湖第一展望台の駐車場。車中泊している旅行者が大勢いた。

(残念ながら・・・) 霧の摩周湖というわけにはいかず、紺碧の湖が朝の斜光に照らされていた。

摩周カルデラの長い外輪を歩くことになる。

登山路は標高差300mながら、その距離は7キロに及ぶ。大半はなだらかな草原の中。

蜜を求めて何種類ものチョウが盛夏を飛び交う。

今、季節の真ん中を歩いている。

登山口近くから見た摩周湖の外輪 左端が摩周岳

西別岳を見ながら長い草原を歩く

摩周岳を背にトウゲブキを吸蜜するセセリ  

摩周湖を背にノリウツギを吸蜜するサカハチチョウ

西別岳を背にヨツバヒヨドリを吸蜜するヒョウモンチョウ

 

どこまで続くのかと思った高原歩きも、1時間40分ほどで西別岳と摩周岳の分岐に着く。

倉敷から来たという夫婦が下山してきた。蒸し暑さで、笑みの中にも少々疲れがにじんでいた。

ここから次第に傾斜が増す。樹木の切れ間から覗き込んだ足元は身震いするような断崖だった。

頂上に連なる火口壁の上を歩いていることを知る。

高度感に満ちた山頂は、切り立った岩稜が屏風のように湖に立ち向かう。

空は霞んで遠望が効かないものの、摩周湖の上に立つという高揚感がある。

1時間、ひとりで至福の時を過ごす。

山頂標識

屏風のような火口壁が湖を隠す

雲が流れると、火口壁の右側にも摩周湖が見えた

 

■登山記録

06時40分:第一展望台から入山

07時10分:山頂まで5.4キロ表示

07時45分:頂上まで3.3ロ表示

08時20分:頂上まで1.6キロ表示 西別岳との分岐

08時40分:頂上まで0.3キロ表示 

09時05分:山頂に(上り2時間25分)

10時00分:下山開始

12時00分:登山口に戻る (下り2時間) (駐車料金410円を支払う)

帰路の摩周湖第三展望台から

 

三香温泉 400円 (屈斜路湖・和琴半島)

野趣あふれる大きな露天風呂(男女別)が楽しい。

源泉かけ流しで高温。疲れが一瞬のうちに吹き飛ぶ。

三香温泉

屈斜路湖と摩周湖の位置関係(川湯温泉駅前の看板)

 

 和琴湖畔キャンプ場 450円

屈斜路湖・和琴半島には、ふたつのキャンプ場が隣接している。

湖畔を望むこちらにテントを張る。空が静かに赤く染まり、水鏡がそれを映す。

刻々と進む夕映えに、誰もが見とれていた。

暗くなってから、和琴半島付け根の無料露天風呂(混浴)で半月を眺めた。

ファミリーゾーンから離れたソロ用の敷地にテントを張る

夕映え

翌朝の和琴半島 付け根に無料の露天風呂

和琴半島一周二キロの遊歩道を歩く ミンミンゼミが鳴く

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿