世界三大難問と言われた数学の問題を
独りの日本人が解いたことで有名になった
岡潔(おかきよし)先生がおっしゃるには
「数学を解くためには俳句をやると良い」と
子供や若者の情操教育を支持していたそうです。
逆に戦後の学校教育の在り方は憂えていたそうですね。
昭和20年代後半から加熱した受験勉強は
情操教育をおざなりにして
受験勉強に勝ち残って権力を持った人達が指導するため
「ゆとり教育」なる混乱も生じたのはついこの間ですね(笑)
本来、ゆとり教育は情操教育の推進だったと思いますが
現場は混乱してしまったようです。
最近では「脱ゆとり」でまた教科書が分厚くなり
「道徳教育」の強化も進めようとしているそうですが
文科省をはじめ、公教育の混乱は根本的なシステムに
障害があるのではないでしょうか。
子供たちの個人的な「運」や「縁」により
残念ながら格差は他の先進国と同様に出てくるのかも知れません。
救いとしては、それでもまだ日本は庶民のレベルが高く
個人的に子供たちの教育に関心を持っている方々も多く
私教育が公教育を補ってくれるかも知れません。
子供の道徳教育とは、まさに情操教育ですね。
教育は知育・徳育・体育ですが
体育と情操教育を中心とする事が大切なのではないでしょうか。
もちろん自分も含めて、まずは大人からですね。
ある意味では精神の時代には大人こそ足りない
体育と情操教育が必要なのかも知れません。