マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

パリイ・写真集

2007-07-24 15:14:27 | イ・ビョンホン 
パリイに寄せての散文


「ピーーーィ。もしもし、今どこにいるんだ?まあ、いつもの事だと思って諦めているけれど。あのさあ・・、ピーナツバダーの蓋は開けっ放し、パンの耳の残骸、飲みかけのミルクカップ・・。勘弁してくれよ」


「ピーーーーィ。おい!!今事務所のお嬢ちゃんから聞いたけど、お前、今、パリなんだって?オレ、聞いてねえーよー。いったい何を考えているんだ。まったく」


「ピーーーーーィ。こらぁ!!オレのグッチのIBベルト何処に置いたんだ。数日前貸っせてお前持って行ったよなあ。おい、まさか、スーツケースベルトに使ってねえだろうなあ。おい!頼むよー」


そんな、こんなで、僕の3日間の旅は、同居人の最後のメッセージで終わろうとしている。

今回のパリは、冷蔵庫から出したカチカチのピザの様な季節に加え、僕自身最悪のコンディションで開始した。

それに、同席した方がとても年配の方だったから、年功序列に従い自分の意見をあえて言わなかった。ダメ出し、ゴネ好きの僕としては、珍しい。でも風邪気味で言葉を発する状況でもなかったかな。

この旅での僕は全てモノクロです。みなさんの頭の中で固定化されている僕への概念を呼び起こして感じるのではなく、脳で解釈されるより先に直接的な感覚が引き起こされると思います。
つまり、見る側の想像力を刺激する為、情報を極力少なく極限までそぎ落とし2色の光と影の世界に降り立ってみました。


ミスってるさんは、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の小説みたいなパラレルワールドへ誘う写真集だと言っていたけど・・ね。



「ピーーーーーィ。エッフェル塔のミニチュア買ってきて」
コメント (6)
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