マジカル・ミスってるツアー

MMT社
猫と水どうとするめイカ面達との非常識の中の常識的日常

好きなことだけ

2007-07-19 22:01:33 | 映画・本・DVD・CD他
「ダウン・ツ・ヘヴン」森博嗣著

舞台は二つの大戦後数十年を経て、今もどこかと交戦中の日本。

市街戦は行われず、戦争法人が請け負う戦闘行為の結果のみが報道される社会。

主人公クサナギ水素は、薬害により偶発的に生まれてきた少数の大人にならない子供。

いつまでも若く殺されなければ死なない特殊な種族。

そんなクサナギは志願して戦闘機パイロットになる。

クサナギの発する言葉
「能力を全て人に教えるなんてそんなギリギリの事はしたくない。周囲の皆は、自分の能力より大きく見せようとやっきになる。いつも背伸びをして自分の凄さをアピールする。僕は、幸いにもそんなお人好しではない。手を抜き無能な自分をみせている。いざという時の為に」

「仲間なんか欲しくない。仲間が欲しい奴らは、いつも周りを気にして、他人の顔色を窺って、一緒に笑ったり、慌てて怒ったり、無理をして泣いたり、他人と同調する事に必死だ」

彼は、集を好まず、個を選択する。

しかし、好意をよせてる人物は存在する。

つまり、無理をして集団に属する事の無意味さ、虚しさを知り尽くしている。

そして自分の好きな仕事をする為に、絶対妥協しない。そしてその為の努力を惜しまない。



私の好きになる人物の(現実においても架空においても)共通している事、個人主義者。

村上春樹しかり、小林賢太郎、犀川創平、そして新たに草薙水素。



そして、ふと、思った。社長はどうなのだろう?

にっ××何とかと言う国が、バカ騒ぎをしてブームを作らなければ、彼は、それなりに、好きな仕事をある程度自由に選択出来たのでは、ないだろうか?

仕事とと呼ぶには憚れる、居心地の悪い場所に佇む彼を見る都度に、空虚な気分になる。

「イヤです。俳優なんです。僕はそんな仕事したくない」なーーんてね。
今では、そんな事言えないほど、でっかい組織の一員かなぁ。
コメント (5)
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