仕事のあいまを巧みに?ぬって、しまなみ海道を走ってきた。
昨年12月に走ったコースとは逆の、尾道→今治コース。
自転車は、新調したGiant MR4-Rというコンパクトな輪行ができる快走用の24インチ。
前回、ここを走った時に、コンパクトな輪行ができる快走車が欲しくなり、状況が整ったので慎重に選定し求めた一台。
わが家にとって15台目の自転車となる汗)
新尾道駅で降りて組み立てる。
所用時間は5分くらい。
ランドナーに比べ速い!特に走りだしの加速がよく、高速クルージングの感覚もいい。
長年乗り沿ってきたランドナーやキャンピングのじわっとした深い味わいとは異質なシャープで軽快な世界だ。
このバイク、輪行がコンパクトにでき、かつオンロードの快走ができるという異質な要求の新しい結合(シュンペンター)を狙った自転車だ。そういう意味で、MOT(Management of Technology)的に言ってもイノベーティブな自転車なのだ。詳細は、また折につけ時間があれば書いてみたい。(参考ブログ)
仕事がてら地方にやってくるとき、コンパクトに輪行して、現地でサッと組み立て、デイパック一つ背負ってのんびり走る、でも快走にも対応という自分スタイルにあっている。
実は、この車種は、伝説の自転車ビルダーといわれる荒井正さんがGiantに在職していたころ、創意工夫をめぐらし企画、制作した日本発のモデル。
その後、荒井正さんは、現在、片倉シルクを進化させるべく、その名も『絹自転車製作所』を立ち上げ、斬新な自転車を手作り一品製作している。自転車系刷り合わせ系ものづくりの一つの典型のような方だと思う。
稀有な御縁をいただき、1974年製の片倉シルクキャンピングを保有する自分としては、荒井さん、そして、シルクのスピリットの一端に触れるという意味では、「同類の系譜」に乗るということなのだ。(けっしてランドナー教からの改宗、コンバージョンじゃない)
向島まで小さなフェリーに乗って移動。
一人100円。
あとで、フェリーのオジサンが、「その自転車、あんたの?だったら、もう10円」と言われて10円を追加徴収された。とほほ。まあ、いいか。
向島の裏道を走ってみる。
津々浦々に現れる情景はそれぞれに一葉の絵のよう。
瀬戸内のまったりした風景。
前回、訪れることができなかった大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)を参拝。
日本総鎮守とも呼ばれる由緒、まさに別格の神社。
樹齢2600年以上といわれる御神木の周囲には神気が凛と張り詰める。
最後の大島の亀老山。
標高307mの頂上へのヒルクライム。
平均斜度は10%はあったか。
はあはあ、ぜいぜい。
でも、この絶景に救われる。
夕日の来島海峡大橋。
まさに「明日に架ける橋」(Simon & Garfunkel - Bridge over troubled Water←ちょっと古いね)
この夕日に向かって橋を渡れば明日になるのだ!
この情景に対峙した以上、どんな明日にだって立ち向かえるぜ!
そんな妙な感覚にとらわれる。
コンゴ川に沈む夕日もよかった。
でも、来島海峡大橋から望む夕日も、まさに絶景。
強烈なパワー。
3カ月間に2回も同じコースを走るのは初めて。
たぶん、異なった季節に、3回、4回・・・・走ることになりそうだ。