散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090118最近読んだ本

2009年01月18日 09時22分41秒 | 読書
出張中は毎晩飲んでいるせいか読書がはかどらず、2冊しか読めなかった。

■「春朗合わせ鏡」高橋克彦
若いころの北斎を主役にして江戸・美術ミステリ。そんなにミステリ風味は強くないが、江戸の雰囲気はよく出ている。

■「無限思考者 ペリーローダン356」ヴルチェク&フランシス
7つの公会議の新メンバーが登場。その7次元思考者(いったい何なの?)との出会いで、新展開に持ち込むのか。

■「茶わんのみかたⅡ」野村泰三
私は窯変天目が好きなのである。

■「ネクロポリス 上下」恩田陸
故人がよみがえり会うことのできるアナザーヒル。しかし今年は大量殺人の被害者が一斉に現れ、さらに別の殺人事件が発生と例年とは大違い。一体アナザーヒルはどうなってしまうのか。神秘性に終始し、論理的な解明はないが、これはこれで恩田ワールドと言えよう。

■「機巧館のかぞえ唄」はやみねかおる
ジュヴナイルの皮をかぶった本格もの。作中作もあり、構造的には相当複雑にできている。

■「プロバビリティスペース」ナンシー・クレス
最強の武器を手にした人類だが、同じセッティングで武器を作動させると、宇宙の構造を破壊してしまうらしい。相手の宇宙人との交渉は可能なのか。大スケールのSF三部作の最終巻。面白かった。

以下、図書館の1冊。
■「書票を楽しむ」土屋文男
「書票」と入力するたびに変換されないことに愕然とするのだが、版画のさらにマイナージャンルという扱いしか受けていないということか。東欧の作家を中心に、書票の展覧会でもやらないものかなあ。


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