散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20100707最近読んだ本

2010年07月07日 08時52分44秒 | 読書
■「スワロウテイル人工少女販売処」藤真千歳
人類が種として滅びつつあり、病気を封じ込めるため関東は封鎖、男女も別のエリアに住んでいる。SF的に非常に良く考えられている作品だと思うが、嫌な告白小説(人間の内心をダラダラ全部書けば、人間が書けていると勘違いしている小説)の臭いがする。

以下、図書館の6冊。
■「これは餡パンではない」三浦俊彦
主任教授と二人の画学生が見る、悪夢のような現代アート展。でも実際にありそう。タイトルはアンデパンダンにかけているのかな?

■「駅にいた蛸」眉村卓
老境に入りつつある主人公の悩みを描く。

■「ホルモー六景」万城目学
前作「鴨川ホルモー」を読んでいないのだが、これは面白い小説だと思う。京都を舞台にした青春ドラマであるし、謎めいた戦いの物語でもある。

■「ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか」藤井建司
父が借金とともに失踪。家にはヤクザがのりこんでくる。母はある中、長男はひきこもり、長女は不良とバラバラの家族は、果たしてどうなるのか。前半面白いが、後半は薄い。そういう結末に持っていく説得力がない。

■「春を嫌いになった理由」誉田哲也
超能力者の犯罪霊視と中国人の密入国の物語が並行して進む。面白くないとは言わないが、好感のもてる話ではない。

■「ネイバーズホームサービス」前川麻子
家政婦兼便利屋業の小さな会社のお話。よく考えられている。


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