ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

音読み/訓読み

2015-06-19 11:06:31 | 1.日本語・外国語
音読み/訓読み そして 漢音/呉音/唐音
 基本的に、先ず漢字は、その起こりは、偏がカテゴリーを表し、旁が音を表しているそうです。
 歴史をたどりますと、もともと、それを表す音だけが先に有って、それを旁とし、その音が含まれるカテゴリーに見合う偏とを合わせて、両者をくっつけ、一つの漢字に作り上げたようです。旁を見れば音が分かるということです。従いまして、同じ旁を見ますと中国語の音と日本語の音には、ある種の法則の有ることが分かります。

 漢字の音読みと訓読みがあるのは、じつは、訓読みは、漢字の日本語訳に当たります
 大陸から文字とその時使われていた音が入ってきましたが、日本人には、それだけでは何のことかわかリません。気の利いた人がいて、その漢字に適した日本語訳を付けたそうです。そして、それが訓読みということになります。
 音読みについては、入ってきた時期(時代)や、どの地方から入ってきたかで差が有り、呉音(仏教とともに伝わった)、漢音(遣唐使が伝えた)、唐音(禅宗とともに伝わった)と区別されていますが、それらを統一したり、整合性を求めたりしなかったので、現在もそのまま残っていて、日本人にさえ難しくなっています。またそれらの音は、日本人に発音しやすいように、オリジナルから多少変化しています。

 韓国語の中に漢語が沢山入っています。
 実際には埋もれていたハングルを、朝鮮総督府が掘り起こし、漢字ハングル混じり文にして、誰にでも使えるようにしましたが、戦後、ハングル100%使用に切り替えてしまったため、見た目には、混じっている漢語が、全く分からなくなってしまいました。
 漢字が韓国に持ち込まれた後、韓国では、気の利いた人がいなくて、日本語の訓読みに当たるものが開発されませんでしたので、音は中国語の音と一対一の対応のままになっています。しかし、日本語の場合と同じように、韓国人が発音しやすいように、音は多少変化しています。
 韓国語の漢語にあたる部分の漢字の音と日本語の音読みの音とには、ある種の法則がありますので、日本語の熟語を韓国語読みの発音で発音しますと、韓国の人に通じます。

 私の経験では、大卒の方は、漢字をご存知のようですが、表意文字ではなく、表音文字として理解しているようで、漢字に直させますと、当て字の洪水になってしまいます。
 日本人の場合は、音だけ聞いて漢字をイメージできますので、直ぐ意味を捉えることが出来ますが、若い韓国人の場合は、全てひらがなで書いてあるような感じなので、漢語がたくさん入っているような文章は、どの漢語か区別がつかないので、文章全体を、速く理解するのが難しいようです。
 パソコンの翻訳ソフトは、漢語をたくさん使えばそれだけ正答率が高くなるのですが、私の作った漢語の多いハングル書類は、そのままでは難しすぎて、ワーカーレベルでは理解できませんと、アドバイスを受けました。

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