ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その183 制作教材

2018-07-31 22:07:51 | 6.私の感想・考え

制作教材

 すぐ手に入る資料や、簡単に取り扱える言語について、ほぼこの一カ月ほどを掛けて教材を作り終えました。そして、作り上げた教材をざっと見直して、いろいろなことに気が付きました。単に技術的な問題や、肝心の日本語の問題等いろいろ不具合や不明な点が出て参ります。

 教材が間違っておりますと、特に初心者向けに於きましては、何のために何をやっているのか訳が分からなくなってしまいますので、正確なことが必要ですし、ポリシーが一定していないと困ったことになります。

 技術的な話では、OCRソフトが正しく読み解いてくれたかどうかということ。また、初心者向けということで、ひらがな変換ソフトでひらがな付きにしましたが、正しく変換されたかどうかということがあります。(しかし、母国語のちいさな間違いはお互いにすぐにわかりますし、正しい言葉もすぐわかると思いますので、イクスキューズと言うことにいたします)

 それ以外に、初心者が戸惑うことが混入していないかということがあります。特に日本人が、場合、場合に使い分けて使い熟している言葉が有りますが、その使い分けの基準が私にもあまりはっきりわかっておりませんので、結果、色々な物が混在していることです。また、ノンネイティブの初心者は、特に初期の間は、ぶっきらぼうであっても何か基準になるものをひとつ見つけ出していただきますと、後々、語尾変化がバラエティーに富んでいても、推測でき何とかなると考えます。ただ、発話する場合は良いとしても、そこへ辿り着く前に、日本人から丁寧な言葉で話しかけられた場合(特に電話や役所等の応対で起こるそうです)や、カジュアルな言葉で話しかけられた場合、同じ言葉か、異なる言葉かの区別がつかないということが起こります。何か解決方法を探さなければなりません。

 混在している言葉の中には、どうも話し言葉と書き言葉が混在しているようですね。私の場合は、会話を主体にアプローチして行こうとしていますので、それが分かれば話し言葉の方を選べばよいことになります。中には、どちらが正しいか良く分からないものもあるそうです。時代の古い方が正統性があるように思いますので、分かれば、それもそのほうを採用したいと考えます。

 行くは、「いく」あるいは「ゆく」が有りますが、話し言葉は、「いく」のようです。良いは、「いい」と「よい」が有りますが、これも「いい」が話し言葉のようです。しかし、その場合「よい」のように語尾が活用しません。家は、「いえ」とも「うち」とも言いますが、具象的なものを指す場合には「いえ」を使い、家族、あるいは、家庭内ではと言った抽象的なものも含め広い事柄を指すときに「うち」を、使うようです。難しいは、「むつかしい」と「むずかしい」が有ります。「むつかしい」はもともとあった言葉で、「むずかしい」は、江戸期の「むずかし」から起こってきたようで、間違いではなく、前者の方に正統性があるようです。「すいません」と「すみません」につきましては、本来は、「すみません」ですが、「すいません」も間違いではないそうです。「すみません」の「み」と「ま」は、同じマ行が連続しますと発音しにくいので、話し言葉として、「すいません」も認められているようです。数の読み方は、数字と単位を表す漢字の組合せでは、皆さんほぼ間違いそうなので、ひらがなを付けるようにました。

 何せ、タネ本が30年前の出版物なので、ほぼ死語に近いものが有ります。アナログカメラの「フィルム」とそれに関連して「焼き付け」「焼き増し」「引き伸ばし」等は最近あまり聞きません。便所、お手洗いもほぼ「トイレ」になっているのではないでしょうか。未だどうしようか迷っています。

 元の例文では、普通形で表されていますが、実際に我々が使いますとちょっと硬い感じがしますので、我々は、敬語を使ったりしていますし、またカジュアルな形で語尾を省略してしまう形で使ったりする場合も有ります。これらをあまり入門初期に示しますと、学習者の方が混乱したり、嫌になったりしそうなので、これらは、ある程度、学習が済んだ後で目に触れるようにしたいと考えます。確かどこかに有ったなと気が付いてくれて、振り返ってもらえれば、無理なく、頭に入って行ってくれるのではないかと考えます。従いまして、どこか途中に置くことにしました。

 今後、何回か校正を掛け、推敲して行きたいと考えます。

(追記)英語版へのアクセス依頼。

 タイトル名やコピーライティングが上手くないのか毎日のアクセス数は、一向に上昇せず、残念ながら、一桁台に留まっております。アクセス数が多くなれば、検索結果の一覧表の上位にリストアップさせるかもしれません。何とか海外の学習者の目に触れるようになって、利用していただきたいと望んでおります。

 スマホが有れば、「いつでも」「どこででも」「だれでも」簡単に、日本語会話のトレーニングが出来ると考えております。

 因みに、本ブログへのアクセスは、最近では、毎日150~200名の方にアクセスいただいております。せめてその1割程度の方でも、そちらへ寄り道をしていただければ、状況が改善できるのではないかと考えます。

 また、先生をおやりの方は、生徒さん達にご紹介いただいて、副教材として利用していただけないかと考えます。

https://nihongokaiwachikamichi.jimdo.com/

 宜しくお願いいたします。

 

 


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