本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

それでも、生きていく

2014-12-26 21:12:18 | 住職の活動日記

今、辻井伸行さんの奏でるピアノ

の曲がテレビから流れてきます。

題名もわからぬまま、

涙がこみ上げてきます。

演奏が終わった後、

『それでも、生きていく』という

辻井さんの作曲した歌でした。

 

たぶん、気がかりな「あやちゃん」

のこともあってのことでしょう。

 

   

 

ご飯も食べなくなり、

今日も点滴を受けステロイドの注射も

しかし、この姿を見ていると

切なく悲しさがこみ上げてきます。

 

「それでも、生きている」

悲しい事でも つらい事でも

 …

小さなともしびを

消さないようにと

 …

と、歌詞は続きます。

 

突然、か細い声をあげて

こちらを見つめている。

 

  

 

膝にだっこした、

ゴロゴロ、

小さくても気持ちがいいのか

喉を鳴らしている。

 

今日は私のおすそわけの

サケの塩焼きをなめるように

少し食べた。

 

   

 

痩せ細ったからだでも、

顔だけはきりりと

自分の尊厳性を保っている。

 

トイレも、足はふらふらしながらも

その場所まで行って

用を済ます。

 

生・老・病の姿を

まざまざと見せつけてくれる。

誰に甘えることもなく、

自分は自分で自分のハタラキを

務めている。

 

可愛かったあやちゃん

本蔵院のお寺でよく遊んだ

仲間もたくさんいた

みな病気や事故で亡くなった

あやちゃんが一番長生きした

きついともつらいとも言わず

痩せた体を輝かせて

命の火を燃やし続けている

 

人間なら、こんな姿になったら

どうだろうか ?

あやちゃんに学ぶところは多い

どんな姿になろうとも、

文句も言わず、

今日一日を精一杯生きている。

 

辻井伸行さんの演奏は

くもりがないようだ、

澄み切った音色を身に染みてくる。

 

『それでも、生きていく』

作詞はATSUSHIさん

歌詞も素晴らしいが

曲も心に響いてきます。

 

あやちゃん ガンバレ!!

いつまでもいっしょにね !!

 

 

 

 

 

 

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