「本を読むというのは
学問じゃない。
学問の下働きなんだ。
それを仏教では資糧位と
いいます。」
ということが
出てきたのですが、
「資糧位」というのは
「位」があって
これに五つあるのですが
五位(ごい)といいます。
その資糧ということは
必需品とか準備という意味
同じような言葉に
「資生」という
言葉があります。
「資生堂」のもとになった
言葉のようです
仏教では(しせい)とは
読まず、(ししょう)と、
意味も「助けること」
「生活を支えること」
ということです。
人々の生活を豊かにする
助けとなるものという
そういう願いを込めて
名付けられたのでしょう。
仏教では
さとりに向かうもとでと
なるものということで
「資糧」といいます。
これが資糧位となると
修行の道程の一つで
最初の段階です。
その修行の段階が
「五位」といって
その最初が「資糧位」
次が加行位・けぎょうい
通逹位・つうだつい
修習位・しゅうじゅうい
究竟位・くきょうい
と続きます。
私たちに馴染みの深いのは
「加行位」です
最初にやる修行が
「四度加行」しどけぎょう
度は「渡」ですから
四つの渡っていく修行の
方法ということでしょう
しかし、
この修行が終わると
「灌頂」かんじょう
ということがあって
その後の、
通逹・修習・究竟という
修行はやらなくなって
います。
この後は
個人個人で極めなさい
ということでしょうか。
通逹というのは
普通にもその道に通じる
というか、逹するという
智慧を得て真理の世界を
体得する、
ということでしょう。
修習は、
数数修習
(さくさくしゅうしゅう)
という言葉もあるように
得たことをさらに
繰り返し繰り返し習得
していくということです
そして
究竟位、究極に達する
つまり、仏の世界に達して
いくということです。
なかなか達することが
困難なのですが、
道としては道理にかなった
方法が設けられているます
このことは
『十地経』の十地とも
関係しているようです。
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