本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 仙崖さんもなか 』

2010-04-06 22:20:14 | 住職の活動日記
 会議の終わりにお茶が入り、お菓子も出てきました。

頂き物の 『 仙崖さんもなか 』 というお菓子です。



    



 へ~  と思って、よく見てみると、

やはり、仙崖和尚にちなんだもなかです。

丁寧に、もなかの一つ一つに 『 仙崖和尚 』 句が添えられています。

私が頂いたのには、


 『 吉野でも 花の下より 鼻の下 』


という、句がついていました。


 この方の句を知ったのは、三浦先生に 『 老人六歌仙 』 という

歌を教えていただいてからです。

 ご存知と思いますが、一応、ご紹介させていただきます。


  1. しわがよる ほくろができる 腰曲がる

        頭ははげる ひげ白うなる


  2. 手は震う 足はひょろつく 歯は抜ける

        耳は聞こえず 目はうとうなる


  3. 身に添うは 頭巾襟巻き 杖めがね

        たんぽ温石 しびん 孫の手


  4. 聞きたがる 死にともながる 寂しがる

        心は曲がる 欲深こうなる


  5. くどくなる 気短になる 愚痴になる

        でしゃばりたがる 世話やきたがる


  6. またしても 同じ話に 子をほめる

        達者自慢に 人は嫌がる



 何とはなしに、わかってくるようで、おかしくもあり、

どことはなしに、寂しい気もします。



 ここのところ、『 歯 』  『 耳 』  そして今日は今日とて

『 目 』 を見てもらいに行ってきました。



 このお菓子を作っておられる福岡の 『 石村萬盛堂 』 さん、

ネットで見て知ったのですが、 『 鶴の子 』 というお菓子も作っておられます。

 子どもの頃に、まだ 「 マシュマロ 」 なんてお菓子のなかった時代、

ふわふわした、なんともおいしい最高級のお菓子でした。

 たまにしか頂かない、一口で食べてしまうのがもったいないような

そんなお菓子だったのです。

お菓子の入っている箱も卵形で、鶴の絵も、昔のままで、

とても懐かしく思い出しました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 障り ( さわり ) | トップ | 由美かおる さん 『 水戸... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

住職の活動日記」カテゴリの最新記事