本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

令和の不動護摩(春の大祭)

2019-05-28 20:25:10 | 住職の活動日記

五月は春の大祭

それに令和最初の護摩祈願です

 

 

本堂ご本尊の前には

令和の年号が供えられ

今上陛下の位牌もお祀りされます

 

正月、五月、九月は大祭です

特に五月は小満ということもあり

木々の緑が美しい季節

 

 

植物はいのちを吹き返し

新芽を次々と膨らませています

木々は伸び盛りなのですが

人間にとっては季節の変わり目

五月病という言葉もあるように

心身ともに変調をきたす頃でも

あるようです

そいうこともあって、

五月は春の大祭として

不動護摩祈願を勤めるのです

 

 

お参りの準備も進み

護摩祈願に先立ち

 

 

光明真言のお数珠繰りが

始まります

 

門の掲示板には

 

 

美智子皇太后のお言葉が

掲げられています

 

昨夜からの雨もあり

少しは涼しくなったものの

護摩の火は勢いを増して

燃え上がります

お供え物のお不動様の火で

焦げてているようです

令和になって初めての護摩祈願

ご祈願のお札には

令和の年号が金色で書かれています

令和最初の護摩というと

護摩としてはいつもと同じなのですが

令和最初となると

気持ちの上でも新たなものを感じます

 

それにちなんででしょう

 

 

今月の言葉には

美智子上皇后のお言葉が

掲げられています

なるほどと頷けるお言葉です

 

ちょうど今は

アジサイが膨らみ始めています

 

 

こういう淡い色もあれば

 

 

紫色のアジサイもあり

 

 

ことば通り七変化の姿を

見せてくれます

 

護摩というと不思議なもので

炎という火、

何かしらの力を感じるものです

正五九月は内陣への参拝もあり

朱塗りの護摩木を

自ら護摩に投じてお参りします

普段と違って

より身近にお不動様を感じるとる

絶好の機会です

みなさんそれぞれの

ご祈願をお不動様に念じて

おられます

私たちにとって

一番素直になれる瞬間です

日々の雑踏の中で

あれやこれや思い煩うとき

心を込めて朱の護摩木を

お不動様の炉に投じるとき

心が軽くなる思いを抱かれると

思います

 

仏仏相念

仏と仏が相念じる

念じる私たちのその姿が仏の姿の

ようにも思いました。

 

 

 

 

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