三浦延長先生のお話では、
来年で 「 西京極幼稚園 」 が創立されて
60年ということになるということです。
最初の卒園児の方が還暦を過ぎておられる。
三代にわたってここを卒園さされた方もたくさんいらっしゃるようです。
特に 「 保育発表会 」 はその当時から
一番力を入れてこられました。
今回も楽しく、涙しながら ( 年ですかね ~ ? )
拝見させていただきました。
午前中29のプログラム、午後も同じく29の演技です。
その中でも60年間ずっと変わらず
踊りつづけておられるものもあります。
「 一休さんと水あめ 」 もそうです。
同じでありながら、進化し続けている。
毎年見ている私には、何時も新しく感じられるのです。
伝統を踏襲しつつも、その年年によって
先生方の受け止め方の違いでしょう。
そこが素晴らしいところでもあります。
また、新しい曲もたくさん取り入れておられます。
今の子どもさんは昔と違って、リズム感が抜群です。
とても楽しそうに曲にのって踊られます。
子どもさん方は1年違うと明らかに違いがわかるのです。
年少さん・年中さん・年長さんと
その成長の過程は驚くばかりです。
しかし、今回はその差をあまり感じることがなかったように思います。
子どもさん方が大きくなってこられたのでしょうか ?
踊りもしっかりとしているし、
動きも子ども子どもしてない、
年少さんですとただ動いているだけでかわいいものですが、
今回はその今日をしっかりと理解して踊っておられるようにも思いました。
午前中の最後を飾ったのは
『 安宅の松風 』 です。
この踊りはいつ見ても感動させられます。
真ん中が、弁慶です。 歌舞伎十八番の 「 團十郎さん 」 です。
右の 富樫 は 「 海老蔵さん 」 が演じられていました。
それにも勝るように、園児さんたちの目は
生き生きと真剣そのものでした。
園児さんたちには、この物語の意味は解らないでしょう。
けど、人間のコアの部分で感じ取っているように思います。
創立された 「 三浦先生 」 も、知育ではわからない
情操ということを育てるには、この時機しかない。
そういう人間の根幹に触れる教育は
幼児教育しかない、というのが三浦先生の信念だったように思います。
そのことを60年にわたり、受け継ぎ、それをまた
成長させていらっしゃるということは
本当に素晴らしいことだと思います。
まさしく、 『 西京極幼稚園十八番 』
というように思いました。
ことしもまた、とても素晴らしい演技を見せていただきました。
40数年見続けている私にとっても、
「 神は細部に宿る 」 ではないですが、
足の動き、手の動きの細やかさ、
微妙に進化し、完成度が高まっているようです。
保育発表会という道程です。
これで終わりということはないように思います。
さらにさらに円熟していくということのように感じました。
先生方のご苦労、それに応える園児さん、
それを一生懸命見つめる保護者の方、
その一丸となった結晶の賜物のようなできばえでした。
本当に素晴らしい一日をありがとうございました。
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