本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

三十七道品(どうほん)

2020-03-16 21:49:49 | 住職の活動日記

こちらに来てからどういう訳か

手帳が4月始まりを使うように

なりました

さしたる理由はないのですが

暮れからお正月をまたぐ

というのは使っていて

何かしらあわただしく感じない

ということもあります

 

そして、決まって

手帳の最後のページには

「三十七道品」のそれぞれを

書いています

常に忘れないように

時間がある時には読み返し

ということなのです

 

お釈迦様が説かれた修行の内容

なのです

こと細かく三十七に分けて

その方法を記しておられます

一般的には断食したり

滝に打たれたりと表に出る部分が

気になりますが

その根底にあるのは

三十七道品という修行なのです

 

自分にとって忘れないためにも

ここにも書いておきます

 

◎四念処(身・受・心・法)

 身は不浄である。

 受は苦である。

 心は無常である。

 法は無我である。

と、観じて常・楽・我・浄

の四顛倒を打ち破る。

 

◎四正勤(四正断)

  正しい努力ということ

 律儀断-未だ生じない悪を

    新しく生ぜしめないよう 

    勤める。

 断断-すでに生じた悪を

    断じようと勤める。

 随護断-未だ生じない善を

    生ぜしめるように勤める

 修断-すでに生じた善を増大

   させるように勤める

「断」というのは

  精進努力が怠慢心を断じ

  障りを断ずるから

  ということです。

 

◎四如意足(四神足・ジンソク)

  欲如意足・精進如意足・

  心如意足・思惟如意足があり

 願欲と努力と心念と智慧との

 力によって引き起こされた定

 その定を所依(足)として

 種々の神変(如意)を表す。

 

◎五根-根とはすぐれたハタラキが

   あるもの。

  眼・耳・鼻・舌・身

 

◎五力-悪を破るのに力があるから

   力(リキ)という

  信(信仰)力・勤(努力)力

  念力(憶念)・定(禅定)力

  慧(智慧)力

 

◎七覚支(さとりの智慧を

    助けるから覚支という)

  1.念覚支-心に明らかに

     憶いとどめて忘れない 

  2.擇法覚支(チャクホウ)

    智慧によって法の真偽を

    選擇する

  3.精進覚支-正法に精励し

       たゆまないこと

  4.喜覚支-正法を得て

      歓喜する

  5.軽安覚支(キョウアン)

    心身が軽快で安穏なこと

  6.定覚支-禅定に入って

    心を散乱せしめないこと

  7.捨覚支-心が一方に

    偏らないで平等に保たれる

 

◎八聖道

 

これを全部足すと37になります

難しいですが繰り返し読むと

何とはなしに分かってくるのでは

ないかと思います。

 

この37の方法も短くすれば

八聖道に納まるといいます

それで、八聖道は重要な

お釈迦さまの教説ですので

また別の機会に書くようにします。

 

 

 

 

 

 

 

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