先日の京都新聞、「時のひと」の欄
バイオトイレの開発研究されている
『橘井敏弘』さんの記事が、
以前私もとても興味を持っていたので
楽しく拝読しました。
トイレは昔から大問題でした。
毎日誰でもお世話になっています。
食べることもさることながら、
気持ちよくお出ましいただくのも
大きな課題です。
これによって一日の活動の
気持ち良さも違ってきます。
東寺にお世話になった
昭和４０年ごろは
まだ汲み取り式で、
月に２回の汲み取り行事は、…
どういう訳かその日はカレーライス
と決まっておりました。
（まあ、日曜日ということも
あったのでしょう）
それから、洛南高校のトイレ掃除は
１０年余り続き、
さすがに高校は水洗トイレで
水を流しながら掃除ができる
これはなんとも有り難いものでした。
御影堂に行ってからは
小さな汲み取り式が一つあって
２１日の御影供の折は
大変な人出ですぐに一杯になり
一番の困った問題でした。
それから、トイレに興味が出てきて
汚れなく、掃除がしやすいトイレを
探し回って、…
（自分なりには会心の作？）
出来上がったときには
嬉しいかぎりでした。
バイオトイレに興味が沸いたのは
熊本に帰って、
公園墓地の菩提樹苑
結構広い敷地に（墓が４０００区画）
数か所トイレはあったのですが
これも今に至るまで汲み取り式、
なんとか水洗に出来ないものかと
走りまわったのですが、
水はいいにしても
それを流す下水道がない
という問題にぶつかりました。
考えてみると、
富士山とかではトイレは？？
やはり汲み取り式で
ヘリコプターで下していたそうです。
そこで考え出されたのが
「バイオトイレ」の登場です。
おがくずと何かが入っていて
撹拌して分解してしまう。
そこで完結してしまう。
なんと！！思っていたものが、
これを導入しようとしたのですが、
まだその当時はまだ考慮の余地あり
臭いの問題とか、コストの問題もあり
断念せざるを得ませんでした。
ところで、
王朝文化が花開いた平安時代
トイレはどうしてたのだろう？？
貴族とかはもっていたようですが
庶民に至ってはそこまではムリ、
平安京の復元模型ですが、
中央に朱雀大路が走り、
見事な都が出来上がったのですが、
トイレはというと、…？
「餓鬼草紙」には、
崩れかけた塀の傍らで、
用を足している子供や女性の姿が
克明に描かれています。
臭いはともかく自然の風や雨が
始末をしてくれる
ということのようです。
人も死んだら同じように、
埋葬するでもなく、洛外に捨てた
自然のハタラキがもとの土に
帰してくれるということでしょうか。
トイレのことは今でも気になって、
行く先々で、便器を撮ったり、
そのトイレの表示を写してきます。
少しだけご紹介します。
これは新しくできた宇治徳洲会病院
今は男性トイレにも
おむつ交換ができますよ、
という表示があります。
こちらは近鉄伊勢市駅、
駅舎も木調ですがトイレも
木を上手に使ってデザインしてあります。
京セラの製品紹介部屋
小さいですが、おしゃれなデザインです。
こちらは京都駅ビルのトイレ
多目的トイレの表示でしょう。
九州新幹線です。
その列車内の多目的トイレの表示
女性も男性も車椅子の方も
使えますよ、
最近は小さなお店ではこの一か所で
済ませている所も多いようです。
可愛い、イオンモールの中にあるトイレ
すべてが小さめに作ってあります。
先日、御神輿の勉強会で伏見稲荷
その客室というか、立派な会議室
その中のトイレで、さすが
神主さんと巫女さんの図柄で
表現されているのは恐れ入りました。
しかし、このバイオトイレを研究されている
橘井（きつい）さん、
御年は私と同じ、
水洗トイレに次ぐ革命を起したい、
と情熱を燃やしておられます。
食べることもさることながら、
お出ましいただくということも、
それ以上に大切なことです。
「快朝で ひろがるスッキリ
笑顔の輪」
という歌もあるようです。
