玄関に出てみると、
ブ~~ン、と何やら飛んできました。
ちょうどうまい具合に指に、
なんと、セミです。
この暑さで蝉も感覚がおかしくなったのか?
それとも、まだ子供で
私を木と間違えたのか?
一向に逃げようとしません。
指にセミをつけたまま部屋へ
カメラを取に行っても、
まだじっとしています。
せっかくなので、記念にと
あっちこっちから写真に撮りました。
そっと羽を撫でてやると、
びっくりした様子で飛んでいきましたが、
電線の引き込みポールに
止まろうとして、滑り落ち
メーターケースの上でバタバタ、
またつまんで飛ばすと、
今度は電柱にぶつかり、
落ちるかと思いきや、
やっと、近くの木に止まり
ひと安心です。
6~7年の地中生活
慣れない地上の生活で、
それもこの暑さで、
身体が馴染まなかったのかもしれません。
地上の生活が2週間あまりでしょうか?
この間、子孫を産み付け
自分の役目をはたして
いのちを終っていきます。
土のなかではモグラとかに
狙われ、地上では
スズメバチや蜘蛛に
命を狙われ、
安心はできませんが、
次のいのちを
つないでほしいと思います。
ほんの一瞬でしたが
私との出会いも
不思議なものですね。
短い命を
次のいのちを産み付けるまで
頑張って欲しいと思います。