本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

チョコレート

2008-05-06 23:14:07 | 住職の活動日記
 連休で娘が福岡より帰ってまいりました。みんなで手作りの夕食を囲みました。

何とはなしに、娘にチャンネル権が渡り、見るともなしに、見ていました。

 『 あいのり   』 という番組です。若いもの同士がピンク色のバンに乗り、旅をする

という、そこで新しいカップル  ができるという、…

 ( こんな番組がはやるから  と思いつつ )


 場所はアフリカを旅するという流れで、カカオ畑で暮らす家族を尋ねました。

そこで、一日だけですが一緒にお手伝いをする、ということになり、

カカオ豆の収穫を手伝うわけですが、家族全員が朝から晩まで仕事をします。

それで、家族みんなでこれだけ働いて、一年間の収入がやっと2万円ぐらい、

カカオ豆を収穫しているのに、チョコレートを食べたことがない、

そこには、ヨーロッパをはじめ日本とかの先進国が強く影響しているということを

聞かされます。

 このことは私も初めて知りました。

 若い彼らにとっても、とても強いショックだったようです。 

 「 今の自分達にとって何が出来るか? 」  ( 何かしてあげたい )

「 ノートと大事にしていたサッカーボール 」 をプレゼントします。

そして、迷ったすえ、持っていた 『 チョコレート 』 をプレゼントします。

 自分達が収穫したカカオがこんなにおいしいチョコレートになることをはじめて

味わうのですね。その笑顔とても感動的でした。

 しかし、もう二度とこのチョコレートを味わうことはないのでしょう。


 チャラチャラしたと思ってた番組が、偉い問題を提起する感動的なまた辛い悲しい番組

になりました。

 何気なく食べている 『 チョコレート 』 いつでも欲しい時に手に入る、それも

最近はとても高価な品物まで出回っています。

 そのチョコレートの一番の根っこの所では、{ 一日、家族4人が一生懸命働いても

わずか50円 } という現実があることを忘れてはならないと思いました。
コメント
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