本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

家族揃ってのお参り

2007-12-25 23:06:35 | 住職の活動日記
 家族3人、毎月揃ってのお参り、お子さんは2歳ごろ、

お父さんに抱っこされて、お母さんは手に花  とお供えのお菓子を持って、

お子さんはおりこうさんで、お父さんの膝の上でお参りが終わるまで、

おとなしくお参りしておられます。

 お参りが終わると、お子さんは、なんかニコニコ顔  、

お供えしたお菓子をお位牌の前から下げてきます。 『 どうぞ 』

『 あ り がとう ござい ま~す 』

 いつも、お子さんが食べたいお菓子をお供えしてもらいます。


 お供えしたものを頂く、これはとても重要なことなのです。

大脳生理学の先生が、子どもの  忍耐力  をつけるには、

それは欲しいものをすぐに与えないことです、と言っておられました。


ワンクッションおくというか、『 おやつ 』 といった時、

『 それでは、みほとけさまにお供えしてから、頂きましょね 』 といって

お供えして、子どもさんに与える。

これだけで、子どもさんには自然と忍耐力がついてくるそうです。

  ( 私ももう少し早く聞いておけばよかった。 残念  )


 普段着のままで家族揃ってお参りが出来る、なんと素晴らしいことでしょう。

毎月お参りされる、なんでもない行為が、家族の絆を深めていくような気がします。
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今朝山茶花が咲きました

2007-12-25 10:04:29 | 住職の活動日記
 チョット遅いかもしれませんが、山茶花が咲き始めました。

たくさんの蕾が来ていますので、これからが楽しみです。

すると、花の蜜を吸いに、メジロもやってきます。

 たまにネコの餌食になる子もいます。

 池に目をやると、また小さな子金魚が生まれていました。

11月ごろ、白鷺がやってきて、一匹食べられました。それからというもの、

金魚たちは隠れて姿を見せません。

 夜にはそっと出てきます。静かな闇、暗闇の世界は野生の生き物にとっては

ほっとする、静寂の時なのでしょう。


 『 さざんか 』 という字は 「 山・茶・花 」 と書きます。

そのまま読めば 「 ざん・ちゃ・か 」  「 ざんさか 」 となりますが

それを、「 さざんか 」 と読むのですね。

 こういう言葉がいくつかあるようです。
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本物

2007-12-25 00:16:53 | 住職の活動日記
 本物ということで、

 本物を知らないと、二つの過ちを犯す、と聞いたことがあります。

第一は 本当のことを知らない。

第二は 本当の事を知らないと、本当でないものを本物とする。

 第二のことが大事です。本物を知らないということは、ただそれだけでは終わらないで

偽物を本物と思い込んでしまう、ということなんです。


 人でも、考え方も、料理の味も、物造りも、すべて一度は本物に出会うということが

とても大事なことだと思います。

 よく、「 〇〇風 」 とかありますよね。風ということでチョット逃げているのです

ね。そのものではない、かといって、ぜんぜん別物でもない、それに似たか寄ったか、

それではないが、それに近いような、〇〇風とは、実によく言ったものだと思います。


 本物ということが、最初からあるわけではなく、そこには

手を抜かず、日々の精進の賜物が本物を作り上げていくのだと思います。

 ある職人の方が、インタビューで今までで納得されたものがありますか?

との質問に、自分で納得したものはまだない、と答えておられました。

『 完成したと思ったらおしまいや! 』 

 その考え方が、本物を作り出していくのではないでしょうか。
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