本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

おみくじクッキー

2007-12-21 23:41:38 | 住職の活動日記
 お参りで出されたお茶菓子、なんと 『 おみくじクッキー 』 と書いてあります。

普段はお茶菓子は食べないのですが、おみくじに引かれて、封を切りました。

クッキーというよりも煎餅です。丸めた煎餅の中におみくじが入ってました。

『 大吉 』 です。煎餅の中の大吉もプチうれしいものです。


 思い出したのですが、熊本には 「 元三町 」 ( もとみちょう ) というとこ

ろがあります。この御御籤を最初に作った方は 「 元三大師 」 ( がんさんだい

し) という方なのです。

 何か関係があるのでしょうか。


 元三大師が作られた御籤は100番まであり、そのうち3割が 「 凶 」 が占めて

います。昔は札はなく、受付の人に 「 何番です 」 というと、100番までの吉凶

が書いてある本を取り出してきて、その番号の説明をしていただくという、ものだったそ

うです。


 大吉も凶も、善か悪か、良いか悪いか、ではないのですが ?
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終い弘法 ( しまいこうぼう )

2007-12-21 23:34:27 | 住職の活動日記
 21日は弘法大師のご命日です。

ふつうは 『 お大師さま 』 と呼ぶのですが、

京都では親しみを込めて 『 弘法さん 』 と呼んでいます。

そして、普通は 『 納め大師 』 というところを 『 終い弘法 』

と呼ぶのも面白いですね。

 東寺では毎月21日にはたくさんの出店が出ます。その中でも12月は特に多いので

す。約1000件を超える出店が所狭しと並びます。

 5分ほどで横切ることができる境内もこの日ばかりは30分はかかります。


 弘法さんと呼ばれてますが、正式には 『 御影供 』 ( みえく ) という

お勤めになります。( おん・かげ、にお供えする。)

 『 影 』 という表現が素晴らしいと思います。

弘法大師そのものにふれるのではなく、影の存在として、弘法大師を感じ取ることが出来

る。そこに何かしら、日本人の奥ゆかしさというか、微妙な感覚を感じます。

『 霊 』 という存在も、「 常に在ませども、仄かに夢に見えたもう 」

ではないですが、形見の品とか、静かに思いいたす時、なにかしら感じ取るものなのでし

ょう。


 今は、「 ある 」 か 「 ない 」 か、の二元論というか、それで全部を決めて

しまい、チョット短絡的なものも感じますが、そこには

あるとかないとか、というだけではなく、「 かげ 」 というあり方、感じ方も

大事なのではないでしょうか。
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