今週の言葉 １２/１７～１２/２３

　　努　力　　と　　練　習

　　　　　　　　　　　　　ＡＣミラン　　セードルフ　選手

　ＡＣミランがクラブサッカー世界一になりました。

成るべくして成ったというか、素晴らしい試合でした。

　チャンスということも、虎視眈々と狙って、やってくるものだと思いました。

一流プレイヤーといわれる選手でも、その強さの秘訣は、と聞かれると

　『　努力と練習　』　と答えるではありませんか。

この答えも素晴らしい。


　努力と練習、仏道修行ということに置き換えると　『　精進　』

ということになると思います。六波羅蜜の第４番目、布施、持戒、忍辱、精進です。

　同じような言葉で　『　作作習習　』　（　さくさくしゅうしゅう　）　という

ことがあったと思います。？　（　ちょっと不安　）

　修行も直線上に行くのではなく、反復しながら、繰り返し繰り返し、行きつ戻りつ

しながら勤めていく。そのようなことを聞いたことがあります。

　確かに、修行は身につくまで、繰り返し反復し練習していきます。

『　加行　』　（　けぎょう　）　といわれるのも、なんかそのような気がします。

　悟りに向かって一直線に行くのではないのですね。

聞いてその時は頷き、また迷いが出て、また聞いて頷いて、また迷って、確かめ

また聞いて頷き、その繰り返し、そのような気がします。

　仏道修行もすべての仕事も、『　努力と練習　』　しかないのでしょう。

その積み重ねの人にのみ、チャンスはやってくると思います。

　努力と練習をしてないと、何がチャンスなのか、いつがチャンスなのか、

見過ごしてしまいます。


　　『　努力と練習　』　　ゆめゆめ怠る事なかれ　！！

空気を頂いております！

　すごい言葉を頂きました。

毎日、日参されている方。

　『　毎日、ご修行、ご苦労さまです。』　と声をかけますと、

　『　いえ、こちらこそ、いつもありがたい空気を頂いております。』


　空気を頂く、実にいい言葉です。

　『　仏法は毛穴から入るといいます。』

　般若心経の　『　眼・耳・鼻・舌・身・意　』　という五感の

『　身　』　ということが　『　毛穴　』　にあたるのではないでしょうか。


　教育も、良いことを染み込ませていく、良い環境に身を置く、ということと同じだと思

います。無理やり命令して従わせるのではなく、自然にその環境に馴染ませていく、

良い環境に身を置けば、悪くなるはずがありません。

　（　だから、私たち大人の何気ない会話、動作が大事なのです。）

　（　何も言わない子ども達は、大人のすることなすことを、黙って、

　　　子どもの心に染み込ませていっているのです。　　）

　　大人たちのええかげんな行動は　　ゾ！


　お参りを重ねるうち、知らず知らずのうちに、何かわからないけど、

何か染み込んでいくものを感じ取られたのでしょう。

　だから、思わず　　空気を頂いております　　という言葉が飛び出してきたのではないかと思います。

　空気を頂く、本当に大事な言葉だと思います。