ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

長寿

2015-06-29 | ~ 育児 ~
電話が鳴って、
「エライちゃ~、わしエライちゃ」
もちろん、自分を褒めちぎっている、
訳ではない。
富山弁で"エライ=しんどい"である。
要件だけ一方的に言って、
ツーツー、
電話は切れる。
補聴器なんて意味なし。
「また始まった…」
「バァちゃんのイヤイヤ病?」
度々この病が発病。
面倒な事になるので無視すると、
ケアマネさんから呼び出されるらしい。
「ちょっと、紗花連れて行ってくるわ」
うちのバァバ、
ショートステイがイヤ、
デイケアがイヤ、
家に1人で居るのがイヤ、
二層式洗濯機がイヤ、
暑いのがイヤ、
生きるのがイヤ…
もうヤちゃヤちゃ…、
しかし、
ひ孫の存在は格別らしく、
「わしの孫やちゃ」と、
その場に居たケアマネさんに。
「って、違うでしょ」
何度訂正しても、
「可愛かろ、うちの孫」
かわいくない本物の孫をすっかり忘却、
ひ孫を自慢する。
「…で、どうしたの?」
と聞けば、
「はぁ?」
要件を忘れている。
招集かけるだけかけて即解散ッとなる。
「ババちゃん、おかえり。お疲れ様」
「お義父さんの遺影に早よ連れて逝けって言っておいた」
でもその心願は成就せず。
願掛けて何年目だろ?
ほら、言うだろ?
あまりに強い念は成就し難いと。
それに、
「じいちゃん、まだ1人が良いって」
天国で独身enjoy中だ。
困ったバァバ、今日で91歳。
おめでと。
じいちゃんが見れなかった、
ひ孫を拝めて良かったじゃないか。
長生きしてみるもんでしょ。