ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

尾上町をゆく(5) 白旗観音寺(1) 白旗観音寺の伝承

2023-09-20 07:09:12 | 加古川市尾上町探訪

        尾上町をゆく(5) 白旗観音寺(1) 白旗観音寺の伝承

 池田(尾上町)の白旗観音寺(生竹山観音寺)に伝わる伝説です。 



  ・・・むかし、阿蘇の宮の神主、友成が京へのぼっていました。

 途中、賑わいのある池田の浜に船を止めて、尾上の鐘・尾上の松などを見学し終え、船に乗り再び京へ出発しようとした時のことでした。

 友成が港につきたてた竹が、みるみる間に根を張り、抜けなくなったのです。しかたなく、そこで一泊しました。

 その夜のことです。

 夢に友成の持仏の観音様が現れ「このあたりの浜は波風が荒く、往来の船は難渋している。私は、ここに鎮座して諸人の願いを叶えん・・・」と告げたのです。

 友成は、地元の信心深い藤内に観音様をたくし京へたちました。船は飛ぶように進んみました。藤内は、ここに堂を建て、観音様をおまつりしました。以後、この池田の浜は穏やかになりました。

 また、藤内の夢に観音様があらわれ、「白き布を与える。これを船印にせよ・・」と告げたのでした。

 船にこの白い布をつけたところ、船は荒海といえど遭難することはなく、近在の信仰を集めました。

 そのため池田の観音様は、白旗観音(しらはたかんのん)と呼ばれるようになったといいます。

 生竹山観音寺(しょうちくさん・かんのんじ)は元、イケタケサン観音寺と呼ばれ、「池田」は、このイケタケが訛ったものということです。

 *写真は、池田(加古川市尾上町池田)の白旗観音寺(生竹山観音寺

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尾上町をゆく(4) 玖須比... | トップ | 尾上町をゆく(6) 白旗観... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

加古川市尾上町探訪」カテゴリの最新記事