尾上町をゆく(48) 尾上飛行場(3) 尾上飛行場の正門と特攻隊員の最後の別れ
今回は、写真集から尾上飛行場の正門(写真上)と特攻隊員の最後の別れです。
尾上飛行場の正門(写真上)
次回も尾上飛行場の関連の写真集です。
なお、写真・解説共に『加古川・高砂の昭和』(樹林舎)を参考にしています。
別れの盃を交わす特攻隊員(写真中)
昭和20年4月6日、沖縄に来襲する連合国軍に対応するため、陸海軍の特攻隊が編成され、本土や台湾から約350機が出撃しました。
加古川飛行場でもこの日、出陣式が行われました。既に飛行機も並べられ、死に赴く悲しい出陣式でした。
この後、熊本県菊池飛行場を経由し鹿児島県の知覧(ちらん)から出撃ました。
<昭和20年・写真提供:上谷昭夫氏>
別れの盃を交わす特攻隊員(写真下)
飛行時間の少ない第1教育隊の練習生までも特攻を志願し、この日は2つの特攻隊員出陣式が行われました。
整列した隊員たちの引き締まった裏情が印象的です。
6月10日までに、彼らは沖縄の地に散華(さんげ)しました。
加古川飛行場で記録された、彼らの最後の姿です。
<昭和20年・写真提供:故、上木政範氏>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます