2009年10月9日(金)、昨日の大型台風18号は、前日からの進路予想では新潟市直撃という予報がずっと続いていた。そのため昨日は社屋前のポプラが折れたり倒れたりするかも知れないと思い、作業服を着て雨具持参で出社した。しかし、幸いに中心が南側の山の方にずれたため思ったほどの暴風にはならなかった。とは言っても大型の台風であったため強風が吹いている時間が長く、昨夜遅くまで風は強かった。
今日の海はまだ波が高く、沖にも白波が立っていた。信濃川の河畔に作られ、夏休みに来た孫たちが喜んで遊んでいた「水と土の芸術祭」の作品の一つが強風のためつぶされてしまった。
50年前、岐阜に住んでいて伊勢湾台風の直撃を経験した私から見ると、新潟の人たちは大きな台風を経験したことがないためその怖さを知らない。太平洋側に住む人たちが日本海側の冬の嵐を知らないのと同じようなものだ。
台風は一定のスピードで通り過ぎて行くが、冬の低気圧は動きが遅いため何日も季節風が吹き荒れる。その風も、ちょっとした台風並みのため、真冬に台風に何日も居座られるようなものである。同様に太平洋側と全く違うのが冬の雷である。新潟市では、夏の夕立はほとんどなく、雷は冬に鳴り響く。新潟に引っ越してきた人は、最初の冬にこれを経験して驚く。
〈海はまだ波が高い状態が続いている〉
〈水と土の芸術祭の竹で編んだドームが台風で吹き倒されてしまった〉