平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

すみれ色の勉強会

2009-04-08 | 野草の観察



麓から緑が目立ち始めた周防台

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野の花は何故に美しいのでしょう
人に見てもらう為でも、摘んで飾ってもらう為でもない

後世に子孫を残すため精一杯の努力を限られた
時間と場所の中で生きようとしている。

その大切な一瞬の輝きを慎重に、優しく
カメラに納め、後世に伝えたいと願っています。






すみれ色に染まる目
台上で見られるスミレを尋ねてみました。


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オトメスミレ

タチツボスミレの白花種で距に紫色が残っている。

此方では中々見れないので
出会うと良いこと有りそう--ラッキー ッと叫んでいました。


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今年の勉強会であったスミレ

 

 サンインガタタチツボスミレ  アカネスミレ  ヒゴスミレ
 コタチツボスミレ  カツラギスミレ  コスミレ
 ナガバノタチツボスミレ  フモトスミレ  スミレ
 ニオイタチツボスミレ  アリアケスミレ  オトメスミレ
 フイリシハイスミレ  シハイスミレ  ノジスミレ

「タチツボスミレ」情報アリでしたが未確認
焼け跡に最初に咲くヒメスミレと教えていただいた種は
「ケヒメスミレ」のようで今年もまた
スミレに悩みます。
今日は15種類以上のスミレを観察する事が出来ました。

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参加者数:27名
熱心に資料やメモを見ながらの勉強会です。


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濃い紅色~アカバナスミレ??かと下見では
色めきましたが

 

ベニバナカツラギスミレ

ヒゴスミレとエイザンスミレの交雑種

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勉強会当日は、葉が
はっきり「カツラギスミレ」のそれでした。

麓周辺ではカツラギスミレが多く存在しており
後日、調査した結果






カツラギスミレ(ピンク)


モモ色やシロ色も良く見かけます。
スミレたちの世界では何が起こっているのでしょう


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一人の脱落者も出ないで遠くまで良く歩きました。

山で戴く食事の美味しい事
健康の秘訣かも知れませんネ


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ノヤナギ
だ~れも気付かなかったノヤナギ
小さな芽立ちだと想ってましたのに
このように可愛い花をつけているのですね




オキナの咲く方へまわり道





オキナグサ

青空に優しい産毛が揺れています。
背が丸いの、終わりは白髪・・・オキナグサ


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こんな所にも


名づけて ど根性オキナグサ

岩場の荒れた土地が大好きで根を岩の間の奥深くへ伸ばして
水分補給~頑張ってますよ


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勉強会後記

反対側の山なので今回は行けませんでしたが、
翌日、調査に回ってみました。




サクラスミレ

葉柄が葉身より長く白い毛が目立つ
花弁がサクラの花のように切れ込みがあるのが特徴。


道路工事や山菜採取の人に踏み荒らされ
一時消滅していましたが、通り掛かったときに
下草を払ったり、周りの草木折ったりして気持ち
手入れをしていました所、6株開花を確認することができました。

何とも嬉しい出来事、次からは鎌を準備せねばと(笑)


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次回にはあのスミレ達は何処にというように
姿を消している事でしょう~

一瞬のエフェメラルとの出会いです。

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今年も沢山の参加者を迎え
里山の大切さ、たのしい観察の仕方、マナーを
少しでも
理解していただきたいと想っています。

ご協力ありがとうございました。

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記録

平尾台自然の郷野草勉強会
森 ふさ恵



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