平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

野草勉強会~カッコウの鳴き声の続く中で

2013-05-24 | 野草の観察

連日の夏日、身体の準備が出来て居ない所為か・暑い・暑いの連発
山は大丈夫だろうかと心配です。
午前中は湿地の保護のためのロープ張りの予定
会員全員で、少しづつ貯めてきた10,000円前後の預金を取り崩し
ロープと鉄杭を購入。踏み荒らしの酷い湿地へロープ張りを決行。
「暑い中頑張ったね=種」
この種は、何時かは実り、湿原へ来る方の心に咲く花の種になる。
みんなの顔に流れる汗に「頑張っ種」笑顔の花が咲く。



カッコウが鳴き始め、ジャケツイバラの黄色が目立つ平尾台。

下見では周辺散策で木の花が目立つ

    
ハイノキ        オガタマノキ       エゴノキ

ハイノキ(灰の木)
ハイノキ科ハイノキ属の常緑小高木
学名:Symplocos myrtacea)
和名の由来は、木灰が媒染剤として利用されたことから。
台上、周辺で開花を見たのは初めてでした。


オガタマノキ 【小賀玉の木】モクレン科の常緑高木。
暖地に自生。葉は長楕円形で厚く、光沢がある。春、芳香のある黄白色の花を葉腋(ようえき)
に一個つける。種子は紅色。葉は香料に、材は床柱や器具に利用。古来、榊(さかき)の代用とした。
古今伝授の三木(さんぼく)の一。
葉は互生します。2月から4月ごろ、葉腋に芳香のある白い花を咲かせます。花披片はふつう12個あり、
基部は紅色を帯びます。神事に使われることから、神社によく植栽されています。
気になっていた神社で発見。


エゴノキ(Styrax japonica)とはエゴノキ科の落葉小高木
和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する。
また果皮に有毒なサポニンを多く含んでいるので、昔は若い果実を石鹸と
同じように洗浄剤として洗濯などに用いた。




カワヂシャ 【川萵苣】ゴマノハグサ科クワガタソウ属
学名:Veronica undulata Wall.花期:4~6月 
草丈:10~50cmの2年生越年草
生育地:水田、川岸、田のあぜ道など湿ったところで見られたカワヂシャ
    山の水路の湿った所で発見。最近毎年花を咲かせている。

撮影・編集:森



今月も珍しい写真を沢山頂きました。

  
ノイバラ        ガマズミ


ノイバラ
(野茨)バラ科
学名:Rosa multiflora)落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。


ガマズミ(莢蒾)
学名:Viburnum dilatatum)
山地や丘陵地の明るい林や草原に生える落葉低木。
若い枝は星状毛や腺点があってざらざらで、灰緑色。古くなると、灰黒色になる。
葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10cm程度。
表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、凹凸がある。表面は脈上にだけ毛があるが、
裏面では腺点や星状毛などが多い。




ムラサキ「ムラサキ科」
学名:Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc. 
絶滅危惧ⅠB類   北九州国定公園指定植物
草丈が低く日当りの良い二次草原に生育する多年草。
県内では主に草丈が低く日当りの良い二次草原に生育する多年草。

採取のため段々姿を消しつつある幻のはな
大切にして下さいね


  
オカウツボ(白花)     チチコグサ      ヒメケフシグロ


オカウツボ
(丘靱)「ハマウツボ科
学名:Orobanche coerulescens Stephan forma nipponica (Makino) Kitam.
北九州国定公園指定植物 
日当たりのよい草地に生え,オトコヨモギに寄生するごくまれな植物で
白色はとても珍しい種です。
日本在来種で牧野先生の命名種ですね

ヒメケフシグロ ナデシコ科
北九州国定公園指定植物 
 白い小さな花が、茎の先に咲きます。
 朝鮮半島系の植物で、普通茎や葉、がくまでが短い毛でおおわれています
が、此方では短毛があまり目立たない種がおおい。




ミヤコグサ(都草) マメ科 別名エボシグサ
学名: Lotus japonicus) japonicusとなっていますが、元来は帰化植物であるようで、
ムギ類の栽培に付随して持ち込まれた史前帰化植物で
 あるとも言われる。雑種の多い中で一番先の在来種の開花は嬉しい。


撮影:河田




 
トウバナ      ハナイバナ

トウバナ (塔花) シソ科トウバナ属
学名:Clinopodium gracile
 茎が四角で、唇形花を持ったシソ科の特徴をよく現す花が、田の畦や湿り気の有る山裾に現れる。
 何段も重なって塔を連想させる形からトウバナと呼ばれる。

ハナイバナ
ノハラムラサキではと思ったのですが・・・ハナイバナのようです。
もう少し調べてみます。



イワガラミ(岩絡み)アジサイ科イワガラミ属の落葉つる性木本。
学名:Schizophragma hydrangeoides )
クリーム色の両性花が集まる花序のまわりに、白色の装飾花が縁どる。
装飾花は花弁状の萼片が1枚しかない。

撮影:釘宮



小さな雌蕊を写しています。



ヘラオオバコ(箆大葉子)オオバコ科オオバコ属の植物
(学名:Plantago lanceolata)
ヨーロッパ原産の雑草で、日本では帰化植物で
穂には小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。
穂の周りに細い糸に支えられてつき、白い輪のように目立つのはおしべです。
オオバコより大きく高いが、オオバコのような踏みつけ耐性はない。
一時は何処にでも見られたのですが、最近あまり見かけなくなった
種の一つです。

撮影:吉松



何時もマクロ撮影を見せてくれてます。


 
イチモンジセセリ       ルリシジミ

イチモンジセセリ
茶色くて、後翅に白い斑点がつながった一文字模様を持つセセリチョウ。

ルリシジミ シジミ  
斑紋が弧を描いて綺麗に並んでいるのが、ヤマトシジミ(赤い線)
上から2個目がズレているのが、ルリシジミ(青い線)






ヤマボウシ(山法師、山帽子)ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。
学名 Benthamidia japonica ハナミズキ
japonica=日本固有種の意味です。

アメリカヤマボウシがあるが、
こちらの果実は集合果にならず個々の果実が分離している。



イボタノキ

    
ヤブジラミ       オカオグルマ

イボタノキ(水蠟の木)モクセイ科

ヤブジラミ(藪虱)セリ科 
学名:torilis japonica 
和名の藪は生息地を表しているが、虱は服につく、
種の形が似ているなどの意味のようです。
花は小さいのですが実に可愛い花です。

オカオグルマ(丘小車)キク科
円盤状にきれいに並んでいた舌状花も
白い胞子になって飛んでいきます。



ソクシンラン(束心蘭)ユリ科
学名:【Aletris spicata (Thunb.) Franch.】
APG植物分類体系ではヤマノイモ目キンコウカ科に分類される。
和名の〈束心蘭〉は葉の束の中心から花茎が出る性質にちなんだものといわれている。
花は穂状花序に多数つき,花被片は6枚が合着して筒状となる。
茎と同様に縮れ毛を密生する。小さな花の雌蕊、雄しべを
明確に撮影してみるとその美しい仕組みに驚かされます。

撮影:桃坂


今回も多彩な花を記録して頂きました。
市外の来訪者を案内しましたが、台上は少し歩いただけで
ラン・ラン・ラン・凄い所やと感嘆されていました。
市内に住む皆さん慣れてしまってその大切さを
忘れているようです。

お疲れさまでした。
坂道では汗、峠に差し掛かると心地よい風
汗をかいた後のお弁当の時はさすがに美味しい。
程良い疲れにみんなで頂くお弁当
山大好きに与えられた特権でしょうか?
山歩きを止められない魅力の一つですね。


梅雨入りが発表されました。
次回は
6月12日(水曜日)9:30分発
平尾台自然の郷花工房

雨支度でお越しください。

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