平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

山が緑に変わりました。

2013-05-08 | 野草の観察

連休明け、すぐの野草勉強会連休は5/5日まで岡山、四国への花観察会に参加し、
帰宅後すぐ勉強会の準備とバタバタ。
その成果とも言えるヒメエンゴサクとジロボウエンゴサクの違いを実物を見る事で確認。
平地では暑いの連発でしたが、さすがの平尾台通り抜ける風は心地よく
昼食も風を避け岩影にて昼食と休息の時間を過ごしました。

連休前、後と下見では
風が強い場合、雷予報が出る場合を想定して周辺観察。



ツクシタツナミソウ「漢字名:筑紫立浪草」
学名: Scutellaria laeteviolacea var. discolor
分類: 合弁花類 シソ科

葉の形がツクシの方が長細いのでツクシタツナミソウだと思います。
丁度咲き始めたばかりでした。

  
カワラビシャク  コキンバイザサ  ジロボウエンドサク

カラスビシャク(烏柄杓)
学名:Pinellia ternata)とは、サトイモ科の植物の一種。
開花期は初夏。テンナンショウ属のものによく似た花で、緑色。
付属体の先端が細長く伸びているので、ウラシマソウを小さくしたような花序の姿である。
この属の特徴として雌花序部が背面で仏炎苞に癒合しているので、
筒部の下半分がやや細くなって見える。


コキンバイザサ
学名:Hypoxis aurea Lour. (キンバイザサ科 コキンバイザサ属)
明るい草地に群生している。生育にはある程度の日照を必要とするものと思われる。
最初はユリ科の植物ではと迷いました。
全体に長い毛があり、葉の長さは10cmほど、地表近くに黄色い小さな花を咲かせる。
花茎は細く、花後は横に倒れて果実が地表面に着く。


ジロボウエンゴサク(ケシ科)
学名:Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
雄しべは6本ありますが、上下3本ずつの花糸が合体して薄い膜状になっている
合体していない葯だけ3個ずつ分かれています。
花柄の根元に小さな苞葉があり、苞葉の先が切れ込まないことが
ジロボウエンゴサクとよく似た仲間の区別点だと言われています。
花は面白い形です。4枚ある花弁のうち外側の花弁は上下に1枚ずつあり
上の花弁は先端が距になっています。内側の花弁は左右1枚ずつが合わさっています。
内花弁は手のひらを丸めて合わせたような小さな部屋を作っていてその中に
雌しべと雄しべがあります。ヒメエンゴサクとの違いは苞葉の先が
小さく切れ込んでない事です。



シナアブラギリ(支那油桐)
学名は、Aleurites fordiiトウダイグサ科アブラギリ属

雌雄同株。枝先に円錐花序をだし、白い花をつける。雄花序には雄花が多数つき、
まれに雌花が混じることがある。雌花は単生または少数。
枝は高く伸びとても花に届かない  落ちていた花を拾って写したものです。


  
コメガヤ

コメガ ヤ「イネ科コメガヤ属 」
学名(Melica nutans)

ヨーロッパに自生するイネ科のバンチグラスである
北海道~九州の山地の林内や草地に生える。茎は細く、高さ20~50cm。花序は総状で
小穂が6~15個ほどつく。小穂は長さ5~6mm、無毛で紫色を帯び、4小花からなる。
苞穎は超楕円形。小さなコメガヤの揺れる姿は子供の頃の
ヒラヒラ好きを思い出しつられて揺れだしそう。

撮影報告:森



何時も個性的な写真を写す彼女が今回も面白い写真を見せてくれました。
サァ~何だと思いますか?




ノヤナギ 雌花「ヤナギ科」準絶滅危惧 
学名:Salix subopposita Miq.

雌花の腺体は1個,形は雄花と同様。子房は狭卵形で
短毛を密生し,柄も有毛で、腺体と同長ないし倍長。花柱は短く,
柱頭は2深裂する。綿毛のような種子を飛ばす。

次もアップです。



   センボンヤリ「千本槍」キク科

学名:Leibnitzia anandria )センボンヤリ属の多年草。
頭花は春型と秋型の2型ある。別名、ムラサキタンポポ。
花後、冠毛は褐色になり、果実は痩果となる。
旺盛な繁殖力は痩果の数の多さにあるようです。





スズメノヤリ「イグサ科」
学名:(Luzula capitata)小柄な野草である。早春に穂を出す。
単子葉植物に属する植物である。見かけはイグサには似ず、
小柄なイネ科植物に見えます。
イネ科に見られる小穂とは異なる。個々の花は六枚の花被がある。
花被は先がとがった楕円形で、紫褐色をしている。花被が開くと中からは
黄色くて大きな葯が顔を見せる。花被は果実になっても残り、緑色の果実の
下側を包むようになる。

あの小さなスズメノヤリアップで見ると可愛い花してるのです。

撮影:河田



何時も繊細な写真で皆さんを驚かせてくれます。



ニガナ(苦菜)キク科の多年草
学名:Ixeris dentata)
茎は上部が枝分れし白汁を有し、苦味が多く、和名の由来にもなっている。
根出葉は柄が長く、茎葉は基部が茎を抱き、下のものほど細長い。5〜7月に、
黄色の5弁花に見える舌状花を5〜7個もつ頭花を散状に開く。





ヤマハタザオ(山旗竿)  アブラナ科  
学名:Arabis hirsuta
 野山の日当たりの良いところに生え,白い小さな十字状花をつけます。
種の入っている細長い莢は茎にぴったり寄り添っています。 長い花茎がまっすぐに立っている
ことが和名の由来のようです。 





ヤマスズメノヒエ「イグサ科スズメノヤリ属」
学名は、Luzula multiflora
茎の先端の苞付近から分かれた数本の枝の先に数個ずつまとめて花をつける。
花は直径2~3mmで、外側が褐色を帯びた花被片が6枚つき、大きな葯が目立つ。
種子は茶褐色で下部に白い付属物(種枕)が目立つ。花期は5~7月。
スズメノヤリに良く似ていますので間違わないように要注意。


撮影:桃坂



どんな花でも証拠写真と言いながらきっちり写して
記録してくれます。



キビノクロウメモドキ雌花
学名:Rhamnus yoshinoi Makino  絶滅危惧Ⅱ類
直立する低木性の落葉広葉樹。雌雄異株性で,5月に淡黄色の花が開花し,果実は黒熟する。
紫褐色の枝は開帳し,小枝は刺状になる。長枝につく葉は互生するが,短枝では束生する。
近縁種のクロウメモドキは,長枝につく葉が対生するため,本種と区別できる。

台上にもあまり見かけない木本

    
サルトリイバラ      コバノガマズミ     フタリシズカ


サルトリイバラ(猿捕茨)サルトリイバラ科、(またはユリ科)

学名 Smilax china)分類される多年生植物(半低木)。漢語で菝葜と書く。
雌雄異株で、4〜5月になると葉腋より散形花序を伸ばし多数の花を付ける。
 花は淡黄で、6枚の花被片は先端が反り返る。雄花には雄蘂が 6本
、雌花には子房が 3室・柱頭が 3本ある。
 
果実は直径 7mm 程度の球形の液果で、
写真は雌花から果実になったばかりの赤ちゃんの様です。


コバノガマズミ (スイカズラ科・ガマズミ属)
 散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。
花序の柄には星状毛と粗い毛が密生する。花は径約5mm。5裂して平開する。
雄しべは5個。葉を触ると柔らかくビロード状

フタリシズカ(二人静)センリョウ科
学名:Chloranthus serratus)
多年草。沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に分布する。
茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、小さな白い花をつける。
花には花弁も萼もなく、3個の雄しべが丸く子房を抱いている。花序は立っているが、
果実ができると下に曲がる。夏頃(果実の成熟期)に閉鎖花をつける。


撮影:釘宮



かなしい出来事
2日前確認に来た時咲いていた欄が
見えない~必死で探す
大きな穴が空いている手では掘れない場所
持ち帰りのための道具を持参しての盗掘のようです。

みん~なガッカリ 今日は咲いてるかと見に来られた
ご夫妻、残念やね 山に咲くものは、山へ見に行く楽しみましょう。

どんなに手入れしても決して根づかないのです。
御存じないのではありませんか?


野草大好きな勉強会参加者フィールドを荒らさない、楽しんで観察調査が出来る様に、
試行錯誤、努力の勉強会です。
参加者全員へ個人で散策時にも保護員の腕章を付けて頂き、
少しでも踏み荒らし盗掘の害を
防げないかと考えています。
手に沢山の野草を持っているので此処は国定公園ですと、
注意をすると貴方「何者ネ」そんなこと言う資格があるのね
腕章を見せると
チャンと腕章をしておけと言われます。
そんな事がありますので欄類は乗せておりません。


最後が愚痴になってしまいました。
めげないで花の絶えない園地をめざしましょう。

次回勉強会5/24日(金曜日)
AM9:30分自然の郷発です
お忘れの無い様お願いします。

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