これらは私の銀座 +ノーションでの先ごろ終えた個展「雲のように 水のように」で、展示販売した「漉き込み和紙」作品。
これは、和紙を漉いた後に、書いた作品をのせ、さらにもう一枚、薄く漉いた和紙をのせ、三層にしたものだ。
漉くのはいいが、紙作りは原料作りで大半が決まる。原料の楮の表皮を削って、煮熟。そして、水でさらす。
柔らかくなった楮の皮を、叩いて叩いて柔らかくして、繊維のほぐれた状態にして、やっと漉ける状態になる。
さて、そんな和紙原料作りだが、今回、煮熟など工房でひなが見てくれ、さらしまでしてくれ、私の手助けをしてくれたのは、和紙作りの後輩になるが、今は、和紙作家として活躍する森田千晶である。
彼女は、オリジナルの和紙レースをつくり、壁面に使えるものからアクセサリーまで展開している。
そんな展示も見ごたえがあるが、今回は「銀鏡」というタイトルにある通り、銀箔を中心とした「箔」の世界をみせる。
先の東京都美術館等でのクリムト展で、クリムトが日本の箔に影響された装飾性ある絵画にちなんで、クリムトへのオマージュとして金銀箔の和紙ブローチを作り、クリムトグッズとして売られ好評だったようだ。
そこからもっと自由に、ブローチやカフス、イヤリングなど、ほかでは持てないアクセサリーが並ぶ。
日本文化をなにげなく身に着ける。
そんな感じ。
おまけに、そこでは、「太陽とゆず」コーディアルという濃縮ジュース?も一緒に売っていて、買ってきた。
キャップがかたく、開けるのに苦労したが、自然な味で、炭酸割がいける。
会場は、問屋街で観るだけでも楽しい馬喰町、馬喰横山からすぐ。最近はオシャレな店がちょこちょこある。
組む 東京
千代田区東神田1-13-16
03-5825-4233
www.kumu-tokyo.jp
「銀鏡・森田千晶 和紙展」
2019 10月5日から14日まで。
12時30分~19時(金曜20時まで)
9日、10日はお休み。
お散歩しながら、どうぞ。