さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コウヤマキ

2020-01-11 22:01:14 | 樹木

*2020年1月11日撮影

 今日は気温も高めで、午前中は晴れ午後は曇り、夕方からは雨が降っています。
 あいかわらず雪は降りません。そもそも雪になるような冷え込みがありません。

 会津の鶴ヶ城公園に数本のコウヤマキが植えられています。
 へんな松だなあ、ぐらいに思って眺めていたのですが、松ではなくてコウヤマキだったのです。
 この写真のつぶつぶが固まったようなのは、雄花のつぼみなのではないかと思います。
 雄花が咲いて花粉を出すのは4月から5月にかけてだと思われるので、まだだいぶ時間があります。
 花びらなどは存在しない裸子植物なので、雄花が咲いたと言っても見た目に大きな違いがあるわけではないようです。
 咲いたと判断できる頃に、また紹介できればいいですね。





*2020年1月11日撮影

 それで、これが雌花のつぼみなのではないかと思っています。
 雄花と同じように葉の中心にいます。
 ただ、雄花は枝の先端の葉の中心に多いのにくらべて、雌花は枝の先端ではなく中間の葉に多く付いているように見えます。
 雌花は咲くと、球果の小さなもののような姿になるようです。





*2020年1月11日撮影

 これがコウヤマキの球果です。
 昨年以前の雌花が結実したものでしょう。
 松ぼっくりに似ています。ちょっと大型です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの葉が茂っている様子を撮影しました。
 
 コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属に所属する唯一の種で、日本特産とされています。
 かつては世界中に存在していたけれど、なぜか日本でだけ生き残った種なのだそうです。

 コウヤマキの葉は、松よりはかなり太くて大きいものです。
 よく見ると、2本の葉が合着してしているのが分かります。それで先端が少しへこんでいます。
 なかなか変わった樹木です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの先端の方の写真です。
 コウヤマキの樹形がきれいな細い三角形になることを、これを見れば理解してもらえると思います。
 この姿が好まれて、庭木としてあるいは公園樹として植えられています。
 ただ、自生地はきわめて少なく、絶滅が危惧されるような樹木であることも知っておきたいものです。