さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

クマザサ

2016-01-20 22:06:52 | 樹木

*2016年1月20日撮影

 ようやくこの冬最初の本格的な雪が降り始めました。
 今日は水曜日ですが月曜日の未明から降り始めて、東京などでは交通網がたいそう混乱したようです。
 こちらは降ったり止んだりしながら今に至っていますが、さほどの積雪ではありません。
 
 今日の朝は少し日が差したので出かけてみましたが、すぐに雪がちらつきはじめたので早々に帰宅しました。
 雪の中で撮ったのがクマザサの写真です。





*2016年1月20日撮影

 クマザサは冬になると葉の縁が白っぽい隈取りになることから「隈笹」と呼ばれるようになったそうです。
 隈取りのできた葉は周りのクリーム色と中心の緑色の対比が美しく、全国で植栽されて増えたと言われます。

 その一方でクマザサという語感から「熊笹」という当て字が生まれました。
 そして「熊笹」という漢字のイメージから、熊のいるような山奥に生える大型の笹という誤解も生まれています。





*2016年1月20日撮影

 クマザサには雪が似合うと、ひとりで納得しています。
 風情というものです。

 などと言っていては大雪で災難にあっておられる全国の皆様に申し訳がないので、やめます。
 いっときも早く雪が止んで、お困りの皆様に正常な生活が戻ることをお祈りします。

ネジクチゴケ

2016-01-17 22:07:23 | 苔など

*2016年1月17日撮影

 今日は外に出ると思い切り寒かったので、寒波が来るという予報も嘘ではないようです。
 ただ、雪は降りません。
 夜から朝にかけて少し降るのですが積もるほどではありません。
 この調子で降らないで済んだらどんなに暮らしやすいか、とは思いますがこの先どうなることでしょう。

 会津の鶴ヶ城は天守閣こそコンクリートで再建されたものですが、域内はじつに古風です。
 桜をはじめ松や杉や欅などの古木がいたるところにあり、自然の草花もたくさん生えています。
 特に目につくのは、石垣にも樹木にも地面にも、たくさんのコケが張り付いている姿です。

 雪が少し降るとコケがいちだんと美しく映えてきます。
 そんなわけで、今日は雪の中の赤いコケ。
 たぶんネジクチゴケというコケではないかと思います。





*2016年1月17日撮影

 コケの本体は地面に張り付くように生えている緑の杉の葉のような葉っぱです。
 赤い茎のように伸びているのは、柄(エ)という部分で先端に(サク)という胞子の入れ物をつけています。
 柄ととをあわせて胞子体と言います。
 ネジクチゴケは胞子体が赤いので目立ちます。





*2016年1月15日撮影

 青空がのぞいているときのネジクチゴケ(たぶん)の姿。
 水滴も光っていてとてもドラマチックです。
 この水滴はたぶん夜間に降った雪が融けたのだと思います。

 コケの姿はとても魅力的なので今年は積極的にとりあげたいと思っています。
 ただ名前を特定するのがじつに難しいのが悩みです。

アメリカヒドリ

2016-01-16 22:23:13 | 

*2016年1月15日撮影

 昨晩から今日の午前中にかけて少し多めに雪が降りました。
 午後からは晴れてきたので雪は消えましたが、少しづつ本格的な雪が近いぞという雰囲気です。

 写真は昨日、鶴ヶ城のお堀で見たアメリカヒドリです。
 珍しいカモなので今日も見に行ったのですが、今日はお堀の大半が凍っていてカモの姿も激減。アメリカヒドリはいませんでした。





*2016年1月15日撮影

 アメリカヒドリは名前の通り主にアメリカ大陸にいるヒドリガモの仲間です。
 繁殖地はアラスカやカナダ北部で、越冬のために北アメリカ南部に渡ります。
 なぜか日本にもヒドリガモに混じってごく少数が渡ってくるようです。
 目から後方にのびる光沢のある緑色が美しいカモです。
 ヒドリガモと同じように、少しおでこが出っ張った頭をしています。





*2016年1月15日撮影

 羽づくろいのために頭を後ろに回しているところを、後ろから撮った写真です。
 ちょっと変わったポーズです。

 目から後ろへ緑色の模様があるアメリカヒドリは、じつは雄だけです。
 雌は普通のヒドリガモと区別がつかないそうなので、雌もいたのかどうかは分かりません。
 わざわざ日本までご苦労様と思いますが、北極を中心にして考えれば、メキシコも日本も距離的には大差ないかもしれません。
 

ロウバイ

2016-01-15 22:02:27 | 樹木

*2016年1月15日撮影

 今日は午前中雪がちらつきました。
 とうとう降るのかと思ったら午後には晴れてしまいました。

 よそ様の庭にロウバイが咲いているのを発見しました。
 ロウバイは冬の花とも言われて、雪のない地方では12月から咲くと聞いています。
 しかし雪国のここでは、雪が融け始める3月ごろから咲くのが普通です。
 今年は雪が降らないので咲き始めたのだと思います。

 雪のちらつくなかで撮影したので、花に雪が載っています。





*2016年1月15日撮影

 ロウバイは本来花の中心部が濃い赤紫色をしています。
 この花のように、中心部も黄色いロウバイはソシンロウバイと言うそうです。

 中心部に色のついたロウバイも、そうでないソシンロウバイも、園芸種としてさまざまな品種があるようです。
 写真のソシンロウバイは、花が丸くて大きいマンゲツロウバイかもしれません。

 

アトリ

2016-01-14 20:26:41 | 

*2016年1月14日撮影

 もう1月の半ばになるのに雪は降りません。
 昨晩にはほんの少しうっすらと降りましたが、今日は少し日が差したのですぐに消えました。
 こんなに雪のない新年はこれまで経験したことがありません。

 アトリの群れが来ています。
 あちらこちらで数十羽の集団が木から木へ飛ぶのが見られます。

 この写真はオニグルミ(たぶん)の木にとまったアトリの群れ。
 右端の方にはシメが混じっているようです。





*2016年1月13日撮影

 背中を見せているアトリです。
 顔や頭の色があまり黒くないので雌のようです。
 背中の真ん中が白いのが見えます。羽をもう少し開けば腰も白いのが見えるはずです。
 背中から腰にかけて白いのがアトリの特徴とされています。
 飛ぶ時にはよく目立ちます。





*2016年1月13日撮影

 こちらを見ているアトリ。
 頭や顔が黒っぽいので雄だと思います。
 
 アトリは越冬のためにやってくる渡り鳥で、春になると繁殖のために北の国に帰ります。
 冬に来るので冬鳥です。
 アトリの雄の今の姿は地味な冬羽で、繁殖期の雄の夏羽は頭や顔がもっと真っ黒なのだそうです。
 




*2016年1月13日撮影

 たぶん地面に落ちている松のタネを食べているアトリたち。
 まんなかにいるのは色が薄いので雌と思われます。
 みるからに頭が黒いのは雄でしょう。
 中間的なごま塩頭はどっちか、さて紛らわしいものです。