さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ミンミンゼミ

2014-08-13 22:35:48 | 昆虫

*2014年8月13日撮影

 台風が来たりして雨の日が続き、お盆なのに肌寒い毎日でした。
 今日は久しぶりに晴れて、気温も夏らしくなりましたが、猛暑という感じではありませんでした。

 アブラゼミやミンミンゼミがようやく力一杯鳴きはじめました。
 暑い日があと幾日続くのか分かりませんが、セミもようやく成虫になったのに寒くて生きられないというのはかわいそうなことです。

 今日はそんなわけでアブラゼミやミンミンゼミを見てきました。
 ツクツクボウシも鳴いているのですが、姿をみつけられません。
 それで写真をお見せするのはおなじみのミンミンゼミです。





*2014年8月13日撮影

 ミンミンゼミは身体全体を膨らませたりすぼめたり、見ているとまさに全身で力の限り鳴いているように見えます。
 今年のように天候不順の夏ではなおのこと、短い一時期を雌を求めて雄が鳴くというわけです。
 透明な翅が美しいミンミンゼミでした。

ウチワヤンマ

2014-08-07 22:01:39 | 昆虫

*2014年8月7日撮影

 子供の頃は黄色と黒の虎模様の大きなトンボを見れば、ヤンマだヤンマだ!と追いかけて捕ろうとしたものです。
 同じように見えるヤンマにもいろいろな種類があることを、近頃ようやく分かってきました。
 このヤンマは腹部の先端に大きなうちわ状の突起があるので、ウチワヤンマです。
 名前はヤンマですが、じつはヤンマの仲間ではなくてサナエトンボの仲間とされています。
 ウチワヤンマは普通のトンボと同じように体を水平にしてとまりますが、ヤンマ類はぶら下がるようにしてとまります。





*2014年8月7日撮影

 このうちわ状の突起は何なのでしょうか。
 横からばかり見ていると分からないのですが、このうちわは2枚あって、飛行機の尾翼のようになっているのです。
 後から見たときに尾翼が下向きに下がってハの字型になってついている戦闘機などを想像してみて下さい。
 ウチワヤンマのうちわもそのようになっているのです。
 うちわ状の尾翼がウチワヤンマの高速飛行を支えているのでしょうか。





*2014年7月25日撮影

 この写真は桜の木の梢に逆立ちをしているウチワヤンマです。
 うちわが少し小さい感じがして、これは雌ではないかと思います。
 すると前の2枚の写真は雄ということになります。

ヒメムカシヨモギ

2014-08-06 22:52:52 | 草花

*2014年8月6日撮影

 連日の猛暑です。散歩もなかなかままなりません。
 今日は朝のうち少しだけ出かけてみました。
 
 さて、いたるところで大きく育って花をつけはじめたヒメムカシヨモギです。
 細い葉をまといながら一本の茎がまっすぐに育って、しかもたくさん群生する、堂々たる雑草。
 その花の姿がこの写真です。
 ごくごく小さな花がたくさんついて、一部は綿毛になってはじけています。





*2014年8月6日撮影

 全体の姿はこのようになっていて、誰もが見たことがあると思うのです。
 北アメリカ原産で、明治維新のころ渡来し、鉄道線路に沿って広がったと言われています。
 それで「御一新草」「明治草」「鉄道草」などの名もあるそうです。
 ちなみにヒメムカシヨモギは「姫昔蓬」です。





*2014年8月6日撮影

 じつは、たいへんよく似ていて見分けのつかないオオアレチノギクという草があります。
 オオアレチノギクは南アメリカ原産で、少し遅れて大正時代に入ってきたようです。
 
 これはヒメムカシヨモギの花のアップです。
 ごく小さい花ですが白い花びらが開いて、菊形の花になっていることが分かると思います。
 オオアレチノギクの場合にはこのように花びらが開くことがなく、先端に白く固まっている感じです。
 小さい花をよくよく見て、花が開いていればヒメムカシヨモギ、全然開いていなければオオアレチノギク、というふうに私は考えています。
 これで完璧に見分けられるとは思いませんが、目安にはなると思います。

 


キンミズヒキ

2014-08-02 22:13:58 | 草花

*2014年8月2日撮影

 気がつけばもう8月。暑いわけです。

 草むらに生えている黄色い花を見つけました。
 小さな穂状に花が咲いています。下の方からだんだん上に向かって咲くようです。
 これはキンミズヒキという花です。





*2014年8月2日撮影

 花のアップです。
 まだ咲きそろっていない感じですが、しだいに上の方まで咲くのだと思います。
 細い穂状の花を水引にみたててキンミズヒキの名になったとされています。
 赤い点々の花がつくミズヒキという花とは全く別の植物です。





*2014年7月31日撮影

 たくさん咲いているところにも出会いました。
 でも花はまだ咲き始めのようです。もうしばらくしたら咲いている花の穂が長くなって、見応えがあるかもしれません。

オニヤンマ

2014-08-01 22:09:13 | 昆虫

*2014年7月31日撮影

 トンボの王様オニヤンマです。誰もが知っている、日本最大のトンボ。
 会津の鶴ヶ城のお堀にもいるのですが、一般に広い池や川、湖などにはいないとされています。
 山間の渓流や小川など水のきれいな流れの穏やかなところ、森林のはずれの日陰などにいるといわれます。
 たいていかなり長い距離を行ったり来たりして飛んでいます。
 これは雄が雌をさがしているのだそうで、他のトンボのように縄張りを守っているわけではないようです。





*2014年7月31日撮影

 それで、ごくまれに草の葉などにとまります。
 普通のトンボのように体を水平にしてとまるのではなく、ぶらさがるような形でとまるのがヤンマ類の特徴だそうです。
 雄が雌を求めて飛ぶのは分かるとして、雌はふだんどこにどうしているのでしょうか。
 今回の写真はどちらも雄のようです。
 雌を見つけられたら報告したいと思います。