さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

マコモ

2021-10-24 22:58:42 | 草花

*2021年10月22日撮影

 まだ10月なのに冬が来たかのような寒い日が続きます。
 それでも日中は陽がさせば爽やかな秋晴れになるのですが、なかなか良い天気に恵まれません。

 2日ほど前に近所の小さな川で発見した、大きな草。
 ヨシなどよりはるかに大きな葉が目立っています。
 これはガマではないかと思って見ていたのですが、ガマの穂ではなく、細長い形の大きな穂がついています。
 
 帰宅して調べたところ、これはマコモだと分かりました。





*2021年10月22日撮影

 マコモは1億年の昔から地球上の至る所に生えていたイネ科の植物とされています。
 北アメリカではマコモの一種の実を「ワイルドライス」と呼んで、食用にしているとか。
 日本でも肥大した若い茎を「マコモタケ」と呼んで、食用にします。
 お隣の山形県にいくと、あちらこちらで「マコモタケ」が販売されています。
 「マコモタケ」はマコモに「黒穂菌」という菌が寄生した結果、茎が肥大化するのだそうです。
 黒穂菌が寄生しやすくて、大型の品種のマコモが「マコモタケ」の生産用に栽培されているようです。





*2021年10月22日撮影

 マコモの穂です。
 もう花は終わってしまって、枯れている状態です。
 花は8月、9月ごろに咲くようです。
 穂の先端部に雌花、根元のほうに雄花が咲きます。根元の方の雄花は赤紫色の房状について、なかなかきれいな花のようです。
 来年は、花の姿を撮影したいものです。





*2021年10月21日撮影

 この川は、いつも散歩する湯川の支流ですが、水田用の水路の役割も持っています。
 昨年とその前の年とで、川底をさらう大掛かりな工事が行われました。水害の予防のためと思います。
 その工事で、川に生えていた木や草はすべて取り除かれたので、植生が変わった可能性があります。
 もとからここにマコモが生えていたのかどうか、記憶は曖昧ですが、工事後に新たに生えてきた可能性もあります。