*2017年9月25日撮影
小さな花をひっそりと咲かせているイヌコウジュに出会いました。
シソ科に属するので花穂の雰囲気がシソに似ていますが、花は上の方にまばらに咲いているだけで、シソのように花がびっしりと並んでいたりはしません。
小さな葉は、シソの葉に似ていなくもないですが、だいぶ違う雰囲気です。
*2017年9月25日撮影
コウジュというのは「香需」と書いて、漢方薬の名前です。
ナギナタコウジュという草を干して乾燥させたものが「香需」で、解熱剤などとして使われます。
このナギナタコウジュに似ているけれど、薬用にならない(役に立たない)のでイヌコウジュなのだそうです。
イヌ=役に立たない、という命名法則が適用されています。
*2017年9月23日撮影
これは小さいけれど、一本でしっかり立っているイヌコウジュです。
花はたくさん咲いているほうです。
シソ科イヌコウジュ属に属するイヌコウジュですが、同属にヒメジソという草があります。
小さなシソという意味のヒメジソで、優雅な名前です。名付け方はイヌコウジュとは大違いです。
ところが、このヒメジソがイヌコウジュと瓜二つで、区別することが大いにむずかしいのです。
したがって、今回イヌコウジュとして紹介している植物が、じつはヒメジソである可能性もあるわけです。
間違いがあったら、ご容赦を願うのみです。