*2016年10月5日撮影
なんとなく風が秋っぽくなりました。
今日はツマグロオオヨコバイという小さな虫です。
ツマグロというのは翅の後端が黒いという意味で、オオヨコバイとは大きなヨコバイという意味です。
ヨコバイというのはセミを小さくしたような姿の虫で、外敵から逃げるときに横に這って葉の裏などに姿を隠すので「横這い」というわけです。
セミの仲間というか、大きくはカメムシの仲間というところでしょうか。
大きさは1cmを少し超えるぐらい、13mm前後です。
ヨコバイの中では大きい方で、黄色い体に黒い模様という親しみやすい姿の虫です。
「バナナ虫」という俗称もあるとか。
*2016年10月3日撮影
ツマグロオオヨコバイを上から見た写真。カナムグラの葉の上にいます。
見た目はかわいいのですが植物の液汁を吸うため、園芸植物や農作物にとっては害虫とされています。
これよりもずっと小さくて頭部の黒い点々がないツマグロヨコバイという虫は、稲につく害虫として有名です。
*2016年10月5日撮影
葉の裏に隠れたところを撮影できました。
口とおぼしきところも黒くて、黒い点々模様と目と区別がつかなかったり、やっぱり面白い姿の虫です。
ヨコバイ類は植物の液汁を吸うために針状の口吻を持っており、ときには人の皮膚に突き刺すこともあるのだそうです。
刺されると蚊に刺されたように痒くなると言われているので、ちょっとは用心したほうがいいのかもしれません。