*2015年5月18日撮影
今日はクロヒカゲという珍しい蝶に出会いました。
珍しいというのは特別に数が少ないとかそういうことではなくて、林間の暗い場所にいるはずの蝶を普通の野原で見たからです。
今日は曇り空だったので日差しは強くはなかったのですが、それでも普通に明るい場所にクロヒカゲはちょっと場違いの感じがしました。
ま、そういうこともあるのでしょうね。
*2015年5月18日撮影
表側(背中側)を見せてタンポポの綿毛にとまっています。
表側はじつに地味な濃い茶色です。
日陰を好むヒカゲチョウという蝶がいて、このクロヒカゲとたいへん良く似ています。
模様などもほとんど同じなのですが、全体の色調がクロヒカゲよりずっと明るい茶色をしています。
クロヒカゲはヒカゲチョウよりさらに暗い場所を好むとされています。
*2015年5月18日撮影
翅の裏側にある模様は蛇の目模様というもので、この模様を持つ蝶はたくさんいます。
黒目の真ん中には瞳を示す白い点、外側は黄色い輪というわけで蛇の目に例えられるのは納得です。
これがなぜ蝶の模様になったのかが不思議ですが、蛇の目を模すことで敵(特に鳥)を脅して身を守ろうとしているという説が有力です。