さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アカウソ

2021-03-04 21:38:24 | 

*2021年3月4日撮影

 3月になりました。
 2月中はよく雪が降りましたが、さすがに3月になってからは穏やかな春の日が続いています。

 今日は鶴ヶ城公園でウソの姿を見かけました。今年初めてです。
 胸から腹にかけて赤みが強いので、亜種のアカウソのようです。
 大好物の桜の花芽を食べていました。





*2021年3月4日撮影

 もう1羽いました。
 こちらはマサキの実を食べています。

 ウソは国内で繁殖する漂鳥とされていて、北の方や高地で繁殖し、冬は平地に降りてくるようです。
 亜種のアカウソはちょっと事情が違って、繁殖は国外の北の方のようです。冬鳥として日本にやってきます。
 サクラやウメの蕾が大好きなので、春になって蕾が膨らむと目につくようになります。
 集団でサクラの木に群がることもあるようですが、今日見かけたのは2羽のみ。
 どちらも雄のように見えました。





*2021年3月4日撮影

 マサキの葉の間から姿を見せています。
 かなり近づいても逃げずに撮影させてもらえました。

 「ウソ」という名前は、フィーフィーという独特の鳴き声が口笛に似ているというので、「口笛を吹く」という意味の「うそぶく」という古い言葉から来ているのだとか。
 アカウソはなかなか見かけないのですが、普通のウソはこれからたくさん見られるのではないかと期待しています。





*2021年3月4日撮影

 まだ少し残っている雪の上に降り立ってひと休み。
 光の加減で、かなり赤みが強く見えます。
 まさにアカウソですね。

アトリ

2021-01-28 22:36:45 | 

*2021年1月28日撮影

 曇り空ながら今日も雪は降らず、比較的暖かい1日でした。

 今年もアトリがやってきています。
 大きな群れというわけではなくて、10羽くらいから20羽くらいの小集団で、木の枝や地面の上など飛び回っています。
 写真はウメの枝にとまる雌のアトリだと思います。





*2021年1月28日撮影

 2羽のアトリが、カキノキの枝にとまっています。
 左側が雌で、右側が雄だと思います。
 この2羽は偶然並んだだけで、つがいとかそういうことではなさそうです。





*2021年1月28日撮影

 これは雄で、ウメの枝の上。
 頭などの色が濃いのが雄です。
 夏になると頭は真っ黒になるようです。

 アトリは冬を越すためにやってくる冬鳥です。
 ほぼ全国的に見ることができるようです。
 時には空を埋め尽くすような大集団になることもあるとか。





*2021年1月20日撮影

 寒い日に、お堀の氷の上で餌を探すアトリの姿です。
 こんな寒いところにいないでもっと南に行ったら食料も多かろうに、と思うのですが、この氷の上にもマツの種などが結構落ちているようです。
 
 アトリはここでは、どちらかといえばもっと春に近づくほど数が増えるように思います。
 基本的に、もっと暖かいところの方がいいのでしょうね。

ミヤマホオジロ

2021-01-20 22:35:10 | 

*2021年1月20日撮影

 昨日は一日中雪でしたが、今日は晴れ間も出て雪は一休みです。

 今日は珍しくミヤマホオジロに出会いました。
 全体的に色が薄いので、雌ではないかと思います。





*2021年1月20日撮影

 ミヤマホオジロは、目の上と喉のところが黄色くて、冠羽が立っているのが特徴です。
 日本には冬鳥としてやってきます。
 ただ、全体的に数は多くなくて、見かけるのは珍しい部類に入ります。





*2021年1月21日撮影

 今日見たのはこの1羽だけ。
 雄の姿は見つけられませんでした。
 枝の上にしばらくとまって撮影のお相手をしてくれました。
 優雅な姿をした、かわいい小鳥です。

 

カワガラス

2020-10-27 21:48:22 | 

*2020年10月27日撮影

 今日は久しぶりの秋晴れでした。もう10月も終わりです。

 新型コロナウィルスで始まった今年は、どうも不調です。
 天候も不調なら、気分も不調です。
 ブログの更新もスローペースになっていますが、しばらくはこんなペースで行くことになりそうです。

 さて今日は、カワガラスを撮影できました。
 川にいる黒い鳥ということでカワガラスの名がつきましたが、カラスよりはずっと小さな鳥で、ツグミより小ぶりです。
 じつは濃いチョコレート色をしているのですが、水の中では黒く見えます。





*2020年10月27日撮影

 カワガラスは水の中にいる昆虫や魚などの生き物を食べて生きているのですが、生活の場は水の中ではないので、いわゆる水鳥の仲間とはみなされていません。
 それでも1日の大半は、川の中で食べ物を探して食べています。

 写真はエビのようなものをゲットしたのに、落としてしまったところです。





*2020年10月27日撮影

 川岸で一休み。
 明るいところにいると、茶色い鳥だということがよく分かります。
 ずんぐりした体形で、クチバシも尾もずんぐりした印象を受けます。

 一年中いるいわゆる留鳥ですが、繁殖期が冬という変わった鳥です。
 冬になるとよく見かけるようになります。夏はもっと上流に暮らしているのでしょうか。





*2020年10月27日撮影

 川の中を泳いで魚を捕まえたようです。
 けっこう大きめです。
 この後無事に食べてしまいました。

 カワガラスは黒っぽい色をしているのに、日陰の水の中にいることが多く、なかなか良い写真が取れない野鳥です。
 今日も納得できる写真は撮れませんでした。
 またの出会いに期待します。

コサメビタキ

2020-09-29 21:09:24 | 

*2020年9月29日撮影

 気付いたら9月もまもなく終わりです。
 9月に入ってからは秋雨の日が多く、冷え込むようになりました。
 あんなに暑かった猛暑の日々もウソのようです。

 会津の鶴ヶ城公園で、コサメビタキの姿をよく見るようになりました。
 くりくりお目目のかわいい小鳥です。
 そんなコサメビタキの写真をごらんください。





*2020年9月29日撮影

 コサメビタキは本州では夏鳥とされていて、繁殖のために九州以南から渡ってきます。
 山地の広葉樹林で子育てをすると言われています。
 




*2020年9月29日撮影

 名前の由来。
 初めの「コ」は小さいことを示し、「サメビタキ」という小鳥によく似ていて、もっと小さいというわけです。
 「サメビタキ」は「鮫色」の「ヒタキ」という意味で、鮫色というのはこの小鳥たちの背中の灰色を表しています。
 最後の「ヒタキ」はかなりたくさんの小鳥の名前に付けられている名前です。
 キビタキやジョウビタキなどの小鳥たちが、「ヒッ、ヒッ」「カチカチ」など火打ち石を叩く時の音のような地鳴きをすることから、「火焚き(ヒタキ)」と呼ばれるようになったと言います。





*2020年8月4日撮影

 コサメビタキは、山の繁殖地へ向かう春と、南の越冬地へ向かう秋に、都市公園に立ち寄るとされています。
 以前は都市公園でも繁殖が見られたらしいのですが、公園の環境悪化によって、今は都市公園での繁殖はないと考えられています。
 都市公園の環境悪化というのは、池や河川の水質の悪化によって、コサメビタキなどが好んで食用にする水性昆虫が激減していることを言うようです。
 
 会津の鶴ヶ城公園には、城のお堀の水はそれなりに管理され、水性昆虫もたくさんいます。
 なので、ここでコサメビタキが繁殖しているのではないかと、私は思っています。

 で、この写真は8月に撮影したコサメビタキ。
 はっきりしない写真ではありますが、なんとなくまだ若いコサメビタキのように見えます。
 ここで生まれた子供が育ったのかもしれません。