私は、あんぽんたんです。
そして、周りのあんぽんたんが好きです。
「たはけあり、またあんぽんたん(安本丹)の親玉あり」風流志道軒伝(平賀源内作)
私は、これまでたくさんの「あんぽんたん」について書きました。
大半が、自分自身の「あんぽんたん」についてです。
あんぽんたんに見えますが、本人にとっては必然的なことであり、一生懸命です。
はたから見るとそれこそ「あんぽんたん」です。
これからも大いに「あんぽんたん」について書き続けます。
どうしてそうなっちゃうの。ということが時々起こります。
沖縄に八百屋の女道楽がいました。
働きもので気立ての良い母ちゃんがおります。
それが、いつもいつも女が切れないのです。
酒を飲んだ席でのこと。お姉さんが、どうしてあんなブスと付き合うの。
と質問しています。あんぽんたんは、他人には解らない女の良さをあげつらいます。
聞いている皆は、まったく納得いきません。
単に、おまえはあんぽんたんだということになります。女とやりたいだけだ。
お姉さんにしてみれば、あんなに素敵な奥さんがいるのに苦労ばかりかけて。
ということです。女のお姉さんから見ても素敵な奥さんですから、
いつもその八百屋さんで買物をします。
しばらくしてまた飲みに行くと、懲りないあんぽんたんは、次の女ができていました。
今日も、おけら街道をとぼとぼ歩く爺いがいます。
勝っていた時に止めておけば良かった。
駅まで歩かずに済んだし、美味しい酒も飲めたはずだと。反省しきりです。
そしてまた、いくらかの小銭を持って挑戦するのですが、
やはりおけら街道を歩きながらぶつぶつ言っているのです。
また、やってしまった。飲まないければ良い男なのに。
今日も酒が入るごとに、目が据わってきました。
誰彼なしにからんでいきます。普段は良い男を演じきっているのでしょう。
ああ、今日も電柱にぶつかって、階段から転んで落ちてしまいました。
飲まなきゃ、良い男なのに。
喋らなきゃ、良い女なのに。
私は、趣味はと聞かれたら「飲む、打つ、買う」と答えています。
痛風気味で飲めないのに、遊ぶ金もないのに、もう出来ないのにです。
初対面の人に、一番大事なことを「しらっ。」と聞くんじゃない。
と思っているのです。
友達になって、ゆっくり付き合えばわかることです。
趣味は、その人にとって人生そのものです。
そんなに急いで知ることでもないでしょうが、本音です。
まあまあそんなに尖らないでも、とも思っています。
愛されるあんぽんたんになりたいものです。
なれるでしょうか。
2015年2月7日
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