故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

あんぽんたん

2015-02-07 04:57:16 | よもやま話

私は、あんぽんたんです。
そして、周りのあんぽんたんが好きです。

「たはけあり、またあんぽんたん(安本丹)の親玉あり」風流志道軒伝(平賀源内作)

私は、これまでたくさんの「あんぽんたん」について書きました。
大半が、自分自身の「あんぽんたん」についてです。

あんぽんたんに見えますが、本人にとっては必然的なことであり、一生懸命です。
はたから見るとそれこそ「あんぽんたん」です。

これからも大いに「あんぽんたん」について書き続けます。
どうしてそうなっちゃうの。ということが時々起こります。

沖縄に八百屋の女道楽がいました。
働きもので気立ての良い母ちゃんがおります。
それが、いつもいつも女が切れないのです。
酒を飲んだ席でのこと。お姉さんが、どうしてあんなブスと付き合うの。
と質問しています。あんぽんたんは、他人には解らない女の良さをあげつらいます。
聞いている皆は、まったく納得いきません。
単に、おまえはあんぽんたんだということになります。女とやりたいだけだ。
お姉さんにしてみれば、あんなに素敵な奥さんがいるのに苦労ばかりかけて。
ということです。女のお姉さんから見ても素敵な奥さんですから、
いつもその八百屋さんで買物をします。
しばらくしてまた飲みに行くと、懲りないあんぽんたんは、次の女ができていました。

今日も、おけら街道をとぼとぼ歩く爺いがいます。
勝っていた時に止めておけば良かった。
駅まで歩かずに済んだし、美味しい酒も飲めたはずだと。反省しきりです。
そしてまた、いくらかの小銭を持って挑戦するのですが、
やはりおけら街道を歩きながらぶつぶつ言っているのです。

また、やってしまった。飲まないければ良い男なのに。
今日も酒が入るごとに、目が据わってきました。
誰彼なしにからんでいきます。普段は良い男を演じきっているのでしょう。
ああ、今日も電柱にぶつかって、階段から転んで落ちてしまいました。
飲まなきゃ、良い男なのに。
喋らなきゃ、良い女なのに。

私は、趣味はと聞かれたら「飲む、打つ、買う」と答えています。
痛風気味で飲めないのに、遊ぶ金もないのに、もう出来ないのにです。
初対面の人に、一番大事なことを「しらっ。」と聞くんじゃない。
と思っているのです。
友達になって、ゆっくり付き合えばわかることです。
趣味は、その人にとって人生そのものです。
そんなに急いで知ることでもないでしょうが、本音です。
まあまあそんなに尖らないでも、とも思っています。

愛されるあんぽんたんになりたいものです。
なれるでしょうか。

2015年2月7日
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