故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

逡巡

2015-08-29 04:23:45 | よもやま話
    鹿島灘の夕暮れ

    
壮大な夕暮れでした。
入道雲が小さく見えたのですが、表現できませんでした。

ためらいがちにかけた言葉に
驚いたように振り向く君に

シクラメンの香り(小椋佳)の一節です。
この恋は、うまくいきそうな感じです。
真摯な気持ちが伝わるような気がします。

私は、鹿島灘の夕暮れを描くのに苦労しました。
雲にこだわると空が描けず、夕焼けらしくない空になりました。
逡巡するうちに、多くの印象を殺してしまいました。
一枚目は破りました。
仕方がありません。これが実力と描き直したものを載せる次第です。

誰しも間違いはあります。

言ってしまおう。
やってみよう。
止めておこう。

決めることです。

ためらっているうちに、機会を逃がしてしまいます。

言わなきゃよかった。
やらなければ後悔しなかった。
止めないで実行すればよかった。

こうなるのです。

どちらも自分の一部です。
本当の姿です。包み隠せないのです。

今回の絵で、初めに何が描きたいのか決めないで入りました。
私は、これが印象に残ったのでと、いつもはその部分から描きはじめます。
今回は一番伝えたい事を決めないで描きはじめました。
だから、いろんなことで迷ってしまったのです。

当って砕けろ。と言う言葉があります。
私の恋は、轟沈ばかりでした。
でも、次の恋に行けました。
それまた上手くは行きませんでした。
仕方がありません。アピール度が足りなかったのです。

絵は、最初にのせた色が正解だと感じます。
迷いなくえいっと描けば良いのです。
多少違っていても、その色は生きるのです。
バランスが取れるからです。

ためらうと雑念が次から次に湧いてきます。
選択肢が増えていき収拾がつかなくなります。

いつも夢中になって描いています。
決して上手ではない絵です。
こんな風に感じた。描いてみたかったが大事だと思います。
その瞬間しか思い当たらないからです。
明日描こうとしても、気持ちは変わっていて、もう描けないのです。

桜草 咲いてみなはれ 道端に

2015年8月29日
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