故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

人不足

2023-09-23 09:19:39 | よもやま話

絵のタイトルは、「去る者は追わず、来るものは拒まず」です。
夜の間中悩んだ。
朝焼けにおぼろげに閃いた。


今日のタイトルは、「人不足」です。
田舎でも、都会でも人不足です。
例えば、少子化で運動クラブの町単位の単独チームを作れない。
地域を広げて、合同チームを作ることになります。
田舎でも都会でもあることです。

庭木の剪定をしたいが、誰に頼んだらよいかわからない。
昔は万屋がいて、困りごとを解決してくれた。
核家族化が進み、古家の木を切る子供が遠い。

嫁不足で婿不足です。
世話好きが適当にカップルを誕生させた。
現在は、家格ではなく相性が優先されます。

点(家)から点(目的地)の生活が繰り返されます。
潤滑剤の癒しどころが、チェーン店になってしまった。
入りにくい居酒屋(癒しどころ)が少なくなった。
不満を家まで持ち込むことなく、女将に叱られ褒められ帰宅した。
チェーン店は安くてほどほどうまいけど、アルバイト店員と会話は成立しない。
1000円散髪(15分)誕生で、近所の噂を聞くこともない。

地域に根付いた隙間産業が退廃していきます。
なんでも間に合った雑貨屋がネット購入に代わってしまった。
問屋を省いた、ジャストタイミングもサプライチェーンも便利だが、
災害に弱く柔軟性に欠けた。
強者に都合がよい制度であった。
そして、これからの人が目を肥やすチャンスを奪った。
古本屋で出会ったワクワク感も今は昔。

テレビから次から次に情報が垂れ流される。
幼子の公園デビューも、プロフィールで判断する恋愛も受け身にならされてしまった。

人の役割も単一になった。
会社員で税金さえ払えば、他の役割は免除される。
地域の祭りも人が集まらず、地域の清掃は税金で賄われる。
金で人を集めるのではなく、集まった人に金を使う。
虫が嫌いだと殺虫剤を巻き、雑草が生えると除草剤を使う。
アリの巣コロリ(毒を巣まで運ばせる)に驚き、えげつなさを感じた。

チャンスがないかといえばそうでもない。
誰かが、役割以外の何かを一つやればよい。
人間は群れを作って生きてきた。
少しだけ上手な人が、少しだけ苦手な人を助ける。
勉強ができる子が教え、かけっこが上手な子に学ぶ。
若者は汗をかき、老人は生き字引となる。

公平がモットーの役所が仲立ちするからぎすぎすする。
損得勘定が暗黙の了解で息づき、チームワークを育んでいく。
人不足は、努力不足と知恵不足ではなかろうか。
母親のように何役もやればよい。
父親は、子供に脈々と経験と力を見せつければよい。
張りぼてのプロフィールは、ふたを開けると「あっと驚くタメゴロー」になって離婚です。
金ぴかの真実を徹頭徹尾見たいし、見せる世の中であって欲しい。
木を伐れぬ山の持ち主が、チェーンソーで試し切りをしたい人に助けてもらえます。
「人不足」だけれども、誰もが無駄に力を余しているように感じます。


2023年9月23日
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