絵のタイトルは、熟年夫婦合わせて「まだまだ、これから」です。
頑張ってやあ。
過疎、耕作放棄地、害獣と田舎を取り巻くよくない話が多いように思う。
今日のタイトルは、「畑の活用」です。
90歳超のお姉さん、お兄さんに、「もう、できんけえ」と草刈りを依頼される。
耕作放棄地は雑木伐り、草刈り、いたどり(広島弁でかっぽん)の根(太い一本だけ)を起こす。
案外、これが楽しいのである。
会社勤めのころの人事や客先とのもめごとはない。
何しろ、好きにしてくれてよいと任される。
一日3時間程度の汗をかく運動は心地よいし、酒と夕飯がうまい。
耕作放棄地を昔の畑にするところまでは、何とかできる。
果樹があっても、剪定をすれば元通りになる。
困るのは、なにも植えないで草刈りだけになることが怖い。
かといって、植えるにはいろいろと支障が出てくる。
伐った雑木と刈った草の処理である。
燃やすには、消防署に届けなくてはならないし、山火事が一番怖い。
畑の有効活用が、一番頭を悩ます。
一反の畑を作物で埋め尽くすのに、2年はかかる。
例え、収穫があったとて、食べきれないし、あげる人も見つからない。
考えた末、まず配れる友人を都会に作る。
最初は送られた量に驚くが、夫婦の共同作業ができるようになると、翌年も待つようになる。
雑木は猪よけの柵にする。
伐った雌竹は、暗渠に使う。
湿気が多い田んぼに、暗渠をいけて雑木を蒸し焼きにした活性炭を混ぜる。
池になればわさび田にする。
カワニナも入れて、蛍を繁殖させる。
友人がメダカをくれる。
刈った雑草は、時間をかけて有機肥料にする。
一反の畑には、和風ハーブを植える。
収穫できなくても気にならないし、猪は好まない。
シソ、ワサビ、サンショウ、アシタバ、カキオドシ、クロモジ、
イブキジャコウソウ、カワミドリ、トウキ、エゴマ
と10種類はある。
全部、薬草である。
乾燥させれば、柑橘の皮も肥料になるし、虫よけにもなる。
和風ハーブは、漢方薬になるし、柑橘の乾燥皮も薬草風呂になる。
なにしろ、楽しめることを探すのである。
探すのも楽しいではないか。
私たちは、年金生活者で金持ちではないが、「時間持ち」ですから。
余力があれば、雑木で小屋を作ることができる。
「お休みどころ」と看板を掛けておけば、散歩する人が使うだろう。
ただ、面白がることができるか、どうかである。
自衛隊の嫁さんが、畑をやりたいと言っている。
大いに任せたいが、どこまでできるかは本人次第です。
2024年2月22日