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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

渡りの杜氏

2025-02-24 18:07:10 | よもやま話

絵のタイトルは、「いちゃりばちょーでぇー」です。
どこでなにがあるかわからぬ世の中です。
たまには、嬉しい出会いがあるのです。


私のメールに「○○さんですか?間違っていたらごめんなさい」と知らない人からあった。
女性名を匂わすアカウントだったので、こりゃロマンス詐欺かもしれない。
返信せずにいたら、もう一度来た。
個人を特定するキーワードが入っていたので返信した。

今日のタイトルは、「渡りの杜氏」です。
関西から始まり、東北の酒蔵に杜氏で来て、私たちがやるカフェで出会った。
広島風お好み焼きが好きだった。
彼らが仕込む酒(商標登録済)を飲ませてもらった。
地域の米(一般米)を辻にあるコイン精米所で搗いて、酒米としていた。
歩留まり90%の酒米です。
不味いに違いないと試飲したが、雑味があるものの案外美味しかった。

彼ら(杜氏夫婦)が、北陸で酒蔵を継承すると言うではないか。
やっと、酒造りの手伝いから、自分たちのブランドを仕込むまでになった。
10年以上の「渡りの杜氏」です。

やっと貯めたお金を、車道楽の旦那が使い込むと泣いていた。
仕込みがない晩春から夏にかけては、アルバイトで食いつないだ。
カフェに一人で来られて、悩みを聞かせていただいた。
私たちは聞くだけでなんにも応援してあげられなかった。
彼らのブランド酒を5升買うのがせいぜいでした。

よかった。
と、返信した。

2025年2月24日
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3日目からは惰性

2025-02-23 11:12:07 | よもやま話

絵のタイトルは、’’Daffofil’’です。
畑のあちこちに自生する水仙です。
草を刈り取る手が止まる。
持ち帰り玄関や床の間に飾り、家にも早春が映える。


目覚めて時計を見ると、2時半でした。
トイレを我慢し、まどろんでいました。
一時間ごとに目覚めるも、ぐずぐずして6時になりました。
意を決し、寝床から出ました。

今日のタイトルは、「3日目からは惰性」です。
1反歩の畑を鋤くのに2日間かかりました。
カンリ機(耕運機)で鋤くだけで疲れました。
正転で鋤くと、土が固くカンリ機が暴走します。
逆転で鋤くと、カンリ機を押さなければなりません。

柿の木畑が5畝(5/10反)あります。
紅八朔の畑が7畝(7/10反)あります。
去年から草刈りを休んでいる畑です。
往復で一時間(20Km)を軽トラで行ったり来たりです。
ゴルフに行くのに片道100Kmを喜んで運転します。
それを考えれば、ガソリンと労力は惜しくない。
草刈りを放置する理由にはなりません。

恐る恐る出かけてみると、案の定紅八朔は枯草に覆われていました。
枯草を剥がしとり剪定するのに、3日間かかりました。
柿の木畑の草はそれほどでもなかったので、また今度です。

今日は休みにしました。
洗濯を始めました。
干す前後に、掃除をします。
家の中の衣服についてきた草を掃除します。
洗濯した衣服から落ちる草を掃きとります。
洗濯機のごみ取りにぎっしり埃と草が詰まっています。
枯草のほとんどが種を付けており、衣服にまといつきます。
家中に潜り込んだ種を取り切らないと、チクチクと寝にくいのです。

今冬最後で最強の寒波です。
草刈り前に七輪に火を熾します。
筋肉を躍動させると、焙った餅や干し芋が旨い。
すする紅茶やコーヒーが疲れを癒してくれます。
きれいになった畑に野鳥が飛来し、掘り起こした虫やこぼれた種を拾います。
家に籠るより、外が楽しい。
耕作放棄地とささやかな格闘の毎日です。

2025年2月23日
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左褄

2025-02-22 05:27:07 | よもやま話

絵のタイトルは、「興味津々、まさに無邪気」です。
未だに謎多し。


今日のタイトルは、「左褄」です。
あんたは、私と一緒になってよかったね。
「甘えられて」と私が言うと、
あなたが「私を甘やかしているのよ」と妻が言う。
「大好きだよ」と言うと、
「聞き飽きた」と返す。

左褄(ひだりづま)は芸者の誇りです。
左から手を入れても、右合わせの長じゅばんが防御する。
わかったような、分らぬような。
歌手笹みどりさんの「下町育ち」の歌詞に「左褄」が出てきます。
生涯初の言葉「左褄」の意味や使われ方をネットで調べた次第です。

昭和46年ごろのヒット曲を往年の女性歌手が、今のお姿で披露されていました。
安倍理津子さんや伊藤咲子さんが出演されていました。
懐かしい話を女性歌手の皆様が披露されていました。
司会者は第二次性徴期を迎え、夏木マリさんにお世話になったとのこと。
その司会者が笹さんはいかがですかと振ると、
みどりさんはにこやかに、「忘れました」の一言。
大笑いです。

「聞き飽きた」に毒気を抜かれる日々です。
玉ねぎを飽きずに剥いた第二次性徴期が懐かしい。

2025年2月22日
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湯気

2025-02-21 06:33:04 | よもやま話

絵のタイトルは、「水無月人恋し」です。


炊飯器が飯を炊いています。
今が、「ぱっぱ」なのか、盛大に「湯気」(今日のタイトル)を上げています。
学生の時、都城から韓国岳を越えて鹿児島に入りました。
東大が保有する原生林の中に温泉がありました。
私は、かがんで入る板づくりのサウナで、独り仰向けになりのんびりしました。
ドアが開き、湯気の中を昔お嬢さんだった方々が4人ばかり入ってきました。
跨げて逃げる勇気もなく、奥で目をつむりじっとしているしかありませんでした。

こんな寒い日は、海面から湯気が上がります。
中学校へと自転車をこぎながら、白い息を吐きました。
梅雨時、雨が上がり黒板塀に湯気が立ちました。
池の傍の喫茶店で、向かいの軒でかげろうが、ゆらゆらと遊んでいました。

一刻湯気を吐いた炊飯器は静かになっています。
美人の条件は、夜目遠目、傘のうちと言われます。
ラブホテルのガラス越しのお風呂は、煙っているのが風情です。
今はもう昔の話です。

湯気は燃えてこそ命です。
ぴっちゃん、ぴっちゃんと落つる音は聞きたくない。
まだまだ、湯気の先の話を書いていきたい。

2025年2月21日
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本醸造純米酒

2025-02-20 07:10:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「海に落つるがごとく」です。
香川県男木島の桟橋です。
私たちの島でも、車で20分走ったら食品スーパーがあります。
都会だって、スーパーや最寄り駅まで歩いて20分です。
免許を返納したら、フェリー(30分)に乗って広島で買い物をすればよい。
乳母車につかまりながら歩けます。
朝じの寺の前には、決まって乳母車が数台駐車しています。
さてさて、なるようになると心配はしていません。



今日のタイトルは、「本醸造純米酒」です。
精米歩合で、本醸造(70%)、純米酒(60%)と大吟醸(50%)で清酒は分類される。
末娘から、アップルパイのお礼にどんな酒が良いかと電話があった。
精米歩合70%の本醸造で美味しい酒が良い。
できたら大山山系の酒を望む。と返答する。
純米酒もよいなと加える。

精米歩合70%の純米酒(丹沢山)が送られてきた。
何だこれは、表示違反ではないか。
飲んでみた。
色味が黄色で、口に含んでまったり感があった。
妻と二人で、旨い。
ラベルに、「タンクで熟成」と書いている。
なるほど。

スイスからミッションが来た。
ビール会社に2トンのタンクを借りた。
日本酒を仕込みたいから、作り方を調査して、一週間以内に報告しろ。
ばかやろうです。
さっそく、多摩地区の酒蔵を訪ねるも聞ける気配はなかった。
東村山の豊島酒造所は、酒蔵全部を思う存分見せてくれた。
杜氏の田中さんは、どこまでも親切で、英語で書いた「酒造りの本」まで教えてくれた。
さっそく、王子の醸造研まで行き、その本を買った。
サイジング、酵母の種類、フローシートと共に本も送った。

娘が送ってくれた酒を飲みながら、豊島酒造の「貴醸酒(仕込み水が酒)」を思い出した。
妻が、飲み過ぎないようにとお猪口を用意してくれた。
このお猪口は、広島の本通りの渡部陶苑で買ったものである。
猫好きな娘の結婚祝いにマグカップを探しに府中のイオンまで行った。
広い店内に陶器屋さんは二軒だけで、品数も少ない。
アンデルセンの前にあったのよという妻の記憶を頼りに、本通りを歩いた。
本通りは昔の面影(なんでも揃う)はなくなり、若者向けの店ばかりとなった。
渡部陶苑は、一階をテナントに明け渡し2階に引っ越していた。
猫の絵が付いたマグカップも豊富で、選ぶのに困った。
店内の端に売れない陶器が置いてあり、半額になったお猪口を見つけた。

酒も陶器も好みです。
よいなと思えればそれでよし。
気に入った人が、嫁さんになってくれた人は果報者です。

2025年2月20日
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