(出産の計画)
結婚して、自分なりに出産計画を立てた。
これも人生のうちで、大切な選択になる。
カミさんと相談した。
まず子供は出来るだけ沢山欲しい。
これは、一人っ子のカミさんも賛成。
条件が一つある。
それは、子供が大学を卒業する年に、ボクが定年になること。
つまりボクが定年になる年に、最後に生まれてくる子供が
22才以下であること。
それも理解してくれた。逆算すると、ボクが33歳の時に、
最後の子供を産み終えるということになる。
カミさんの了解を得られたので、夫婦で協力することになった。
結婚した年齢が28歳であったから、
五年の間に何人子供を産めるかということになる。
早く第一子を産まなければ、続きが大変になる。
ところが、一向にその兆しが無い。
何しろ子供は、神様からの授かり物で、
コウノトリが機嫌を損なうと、なかなか口ばしに、
くわえてきてくれない。
結婚して半年が経過した。依然、兆しが見えない。
そこで産婦人科の門を叩いた。
やはりJ大学病院であった。
22歳のカミさんが、
「子供が欲しいが出来ないので、
どこか体に問題があるのか心配で...」と。
医師は診察の上、婦人体温計で体温を毎日測り記録して、
一ヵ月後に再診察するという。
一ヵ月後に、体温表をみて首をかしげた。
「あと一ヶ月体温の計測を続けて欲しい。」
さらに一ヶ月が過ぎた。
体温表を見て、今度は二週間後に診察をするという。
医師によれば、
普通卵巣の左右から、約60日に一回左右交互に、
排卵があるため、生理が約30日に一回あるはずが、
カミさんの場合、左右いずれかしか排卵が無い。
つまり子供が出来るのが60日に一回しかチャンスが無い。
というのである。
ついでに、カミさんは年齢が若く
体がまだ未成熟だということらしい。
婦人体温計で毎朝体温を測り、グラフにして二週間後
通院した。
10週間の体温表を見て、次の何日から何日の三日間に、
排卵があるはずだから、この間に頑張りなさい。
そんな指示であった。
この三日間は、人様に語ることが憚られる。
通常、精子は女性の体内で三日間は生きているらしいが、
女性の体質で精子が死んでしまうこともある。
だから、三日間精子が生きると思わないで、
出来るだけ精子の注入回数を増やすように、
指示があったというのだ。
朝、起床前に、会社から帰ってすぐに、就寝前に、
一日に都合三回励んだ。
真ん中の一日は会社を休んで、昼夜の区別無く
励んだことを、今も時々笑い話で話すことがある。
これが三日続いた。
その後、医者を訪ねるも、通常の診察があるだけで、
特に何か指示があったわけではない。
そのうちに、カミさんがやたらお腹が空くといって、
パクパク良く食べるようになった。
そんなに食べて大丈夫かと、ボクが止めるほどの
食欲であった。
過食症という病名を知っていれば、きっとこんなに沢山、
病人は食べるに違いない。
気のせいか、顔立ちもふっくらして、太ったかと、
思われる頃、今度は食事をしようとすると、
気持ち悪いと言う。
「食べすぎたから、お腹の具合が悪くなったんじゃないの?
明日医者にでも行って、薬を貰っておいで」と話した。
忠実にボクの意見を守って、
カミさんが医者に行ったその日の午後、
「赤ちゃんが出来たの!!つわりだったんだって!!」と
職場に掛かってきた電話の向こうで、カミさんの弾んだ声がした。
結婚して、自分なりに出産計画を立てた。
これも人生のうちで、大切な選択になる。
カミさんと相談した。
まず子供は出来るだけ沢山欲しい。
これは、一人っ子のカミさんも賛成。
条件が一つある。
それは、子供が大学を卒業する年に、ボクが定年になること。
つまりボクが定年になる年に、最後に生まれてくる子供が
22才以下であること。
それも理解してくれた。逆算すると、ボクが33歳の時に、
最後の子供を産み終えるということになる。
カミさんの了解を得られたので、夫婦で協力することになった。
結婚した年齢が28歳であったから、
五年の間に何人子供を産めるかということになる。
早く第一子を産まなければ、続きが大変になる。
ところが、一向にその兆しが無い。
何しろ子供は、神様からの授かり物で、
コウノトリが機嫌を損なうと、なかなか口ばしに、
くわえてきてくれない。
結婚して半年が経過した。依然、兆しが見えない。
そこで産婦人科の門を叩いた。
やはりJ大学病院であった。
22歳のカミさんが、
「子供が欲しいが出来ないので、
どこか体に問題があるのか心配で...」と。
医師は診察の上、婦人体温計で体温を毎日測り記録して、
一ヵ月後に再診察するという。
一ヵ月後に、体温表をみて首をかしげた。
「あと一ヶ月体温の計測を続けて欲しい。」
さらに一ヶ月が過ぎた。
体温表を見て、今度は二週間後に診察をするという。
医師によれば、
普通卵巣の左右から、約60日に一回左右交互に、
排卵があるため、生理が約30日に一回あるはずが、
カミさんの場合、左右いずれかしか排卵が無い。
つまり子供が出来るのが60日に一回しかチャンスが無い。
というのである。
ついでに、カミさんは年齢が若く
体がまだ未成熟だということらしい。
婦人体温計で毎朝体温を測り、グラフにして二週間後
通院した。
10週間の体温表を見て、次の何日から何日の三日間に、
排卵があるはずだから、この間に頑張りなさい。
そんな指示であった。
この三日間は、人様に語ることが憚られる。
通常、精子は女性の体内で三日間は生きているらしいが、
女性の体質で精子が死んでしまうこともある。
だから、三日間精子が生きると思わないで、
出来るだけ精子の注入回数を増やすように、
指示があったというのだ。
朝、起床前に、会社から帰ってすぐに、就寝前に、
一日に都合三回励んだ。
真ん中の一日は会社を休んで、昼夜の区別無く
励んだことを、今も時々笑い話で話すことがある。
これが三日続いた。
その後、医者を訪ねるも、通常の診察があるだけで、
特に何か指示があったわけではない。
そのうちに、カミさんがやたらお腹が空くといって、
パクパク良く食べるようになった。
そんなに食べて大丈夫かと、ボクが止めるほどの
食欲であった。
過食症という病名を知っていれば、きっとこんなに沢山、
病人は食べるに違いない。
気のせいか、顔立ちもふっくらして、太ったかと、
思われる頃、今度は食事をしようとすると、
気持ち悪いと言う。
「食べすぎたから、お腹の具合が悪くなったんじゃないの?
明日医者にでも行って、薬を貰っておいで」と話した。
忠実にボクの意見を守って、
カミさんが医者に行ったその日の午後、
「赤ちゃんが出来たの!!つわりだったんだって!!」と
職場に掛かってきた電話の向こうで、カミさんの弾んだ声がした。
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