楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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カミさんとボク 8 (春うらら カミサンの手をとり 初詣で!)

2004年01月07日 10時30分00秒 | つれづれなるままに考えること
(春うらら カミさんの手を取り 初詣で!)

今年で、最後の初詣になるかもしれない、
そう思って正月の夜明け前に、M神社へ初詣することになった。

カミさんが懇意にしている近所の御夫婦が、初詣でするから、
それに便乗して、行こうと、いうことになった。

12月31日の夜、11時頃駅で待ち合わせの約束だった。
その時間に駅に行ってみると、ご夫婦でなく奥様一人だった。
40歳代のチャーミングなその奥様によれば、
ご主人は風邪気味で出られなくなったという。
仕方なく三人で、初詣することになった。

M神社は、その昔ボクが結婚する年にカミさんと初詣でした神社で、
以来40年間ご無沙汰していた神社であった。
その時の事は、真っ暗な参道を、びっしりの人の波に押されて、お参りをした。
そんな記憶しか残っていない。

その時も、今回も同じように、若いカップルが着飾って歩いていた。
人ごみではぐれてしまわないように、
隣にいたはずのカミさんの手を、手探りで掴んだ。
カミさんの手をとるということは、久しくしなかった行動で、
ボクが手を取るとカミさんの手がそっと握り返してきた。

夜の合図では、布団に入ってからのこの行動は、
握り返される場合は、今夜OKの合図。
その気になっていないときは、手が振り解かれてしまう。
どちらでも良いという時は、手を握らせたままでいる。
それが、お互いの夜の合図であった。

そのまま、賽銭箱の近くまで手をつないで歩いたが、
そんな約束事が思い出され、少し顔を紅潮させて帰路に着いた。
賽銭を投げ終わると帰路はさほど混雑していない。
しかし、今年は暖冬のはずが真夜中はさすが寒く、
家に帰るや、熱いお風呂を浴びて、サッと布団に入った。
カミさんも同じように風呂から出るや、布団に入ってきた。
勿論手と手が触れる。
念のためもう一度カミさんの手を取ってみた。
すると、「どうかしたの?」と手を振り解かれてしまった。
「先ほど賽銭箱の近くまで、手を取った時の行動は何だったの?」と聞き返してしまった。
カミさんが言う。
「あっ!あの奥さんの手を取ったのね!若い頃とは違うのだから、
そんな場所でそんな意思表示しません!」言われてしまった。
どうやらカミさんより若い、近所の奥さんの手だったようである。
その時のボクの顔を、皆さんにお見せしたい。

一方で落胆、一方で恥ずかしい思いのボクの顔を!
きっとあの時、あの若い奥様は自分がはぐれないようにと、
ボクに気使いしてもらって、感謝の意味を込めたのであろう。
この次あったら、ボクはどんな顔をすればよいのだろうか?
考え出したら、眠りつくことが出来なくなってしまった。

隣ではカミさんのかすかないびきが聞こえてきた。
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