俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬の草

2009年12月17日 | 俳句

前線の 空を分かちて 冬の雲
(ぜんせんの そらをわかちて ふゆのくも)
11169 【季語】 冬の雲 【季節】 三冬


若人の 煙草の煙 冬の昼
(わこうどの たばこのけむり ふゆのひる)
11170 【季語】 冬の昼 【季節】 三冬


魚旨し 忘年会が 月例に
(うおうまし ぼうねんかいが げつれいに)
11171 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


仏飯を 好みて食べる 妹の冬
(ぶっぱんを このみてたべる いものふゆ)
11172 【季語】 冬 【季節】 三冬


先見えぬ 旅の途中の 師走かな
(さきみえぬ たびのとちゅうの しわすかな)
11173 【季語】 師走 【季節】 仲冬


酌み交わす 酒の朋ある 師走かな
(くみかわす さけのともある しわすかな)
11174 【季語】 師走 【季節】 仲冬


六歳の ままの想い出 冬銀河
(ろくさいの ままのおもいで ふゆぎんが)
11175 【季語】 冬銀河 【季節】 三冬


掃きし跡 筋目に残る 冬の草
(はきしあと すじめにのこる ふゆのくさ)
11176 【季語】 冬の草 【季節】 三冬


日溜りに 生きて残りし 冬の草
(ひだまりに いきてのこりし ふゆのくさ)
11177 【季語】 冬の草 【季節】 三冬


辞表書く 筆の滑りの 凍てつけり
(じひょうかく ふでのすべりの いてつけり)
11178 【季語】 凍てつく 【季節】 三冬



この頃は 暮に顔出す 福袋
(このごろは くれにかおだす ふくぶくろ)
11179 【季語】 暮 【季節】 仲冬


冬の街 花屋ばかりに 色があり
(ふゆのまち はなやばかりに いろがあり)
11180 【季語】 冬の街 【季節】 三冬


ヒレ酒や ついつい欲しき もう一杯
(ひれざけや ついついほしき もういっぱい)
11181 【季語】 ヒレ酒 【季節】 三冬


忘年会 鯨ベーコン 味ひとつ
(ぼうねんかい くじらべーこん あじひとつ)
11182 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


イルミ点く 家の幸福 影薄し
(いるみつく いえのこうふく かげうすし)
11183 【季語】 イルミ 【季節】 仲冬


帰省せる 期日の覚悟 いまだ無く
(きせいせる きじつのかくご いまだなく)
11184 【季語】 帰省 【季節】 晩夏


三流の 政治家教師 極寒期
(さんりゅうの せいじかきょうし ごくかんき)
11185 【季語】 極寒 【季節】 晩冬


冬の蝶 顔半分に 目玉あり
(ふゆのちょう かおはんぶんに めだまあり)
11186 【季語】 冬の蝶 【季節】 三冬


コメント
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