俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

小春

2009年12月07日 | 俳句

小春の日 法師の顔に 陽の光
(こはるのひ ほうしのかおに ひのひかり)
11028 【季語】 小春日 【季節】 初冬


小春日や 白紙に一筋 墨の跡
(こはるびや はくしにひとすじ すみのあと)
11029 【季語】 小春日 【季節】 初冬


陽は西に 下弦は東 冬の昼
(ひはにしに かげんはひがし ふゆのひる)
11030 【季語】 冬の昼 【季節】 三冬


大雪と 聞きても疎き 二三年
(おおゆきと ききてもうとき にさんねん)
11031 【季語】 雪 【季節】 晩冬


小春日に ベンチで昼寝の 夢があり
(こはるびに べんちでひるねの ゆめがあり)
11032 【季語】 小春日 【季節】 初冬


この頃は よく物言うと 小春空
(このごろは よくものいうと こはるぞら)
11033 【季語】 小春空 【季節】 初冬


物忘れ 段々酷き 小春空
(ものわすれ だんだんひどき こはるぞら)
11034 【季語】 小春空 【季節】 初冬


小春日に セミナー受けて 舟を漕ぎ
(こはるびに せみなーうけて ふねをこぎ)
11035 【季語】 小春日 【季節】 初冬


小春日や 塔の上には 金の鉾
(こはるびや とうのうえには きんのほこ)
11036 【季語】 小春日 【季節】 初冬


冬波や 外海内海 志賀の島
(ふゆなみや そとうみうちうみ しかのしま)
11037 【季語】 冬波 【季節】 三冬


玄海の 荒波怒涛 冬の波
(げんかいの あらなみどとう ふゆのなみ)
11038 【季語】 冬の波 【季節】 三冬


揃いたる 櫻紅葉の 枯葉かな
(そろいたる さくらもみじの かれはかな)
11039 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


露天風呂 風情を醸す 村時雨
(ろてんぶろ ふぜいをかもす むらしぐれ)
11040 【季語】 村時雨 【季節】 初冬


生垣に 枯葉の活花 冬の晴れ
(いけがきに かれはのいけばな ふゆのはれ)
11041 【季語】 冬の晴れ 【季節】 三冬


朝毎に 銀杏落葉を 掃きし女
(あさごとに いちょうおちばを はきしひと)
11042 【季語】 銀杏落葉 【季節】 初冬


柿紅葉 手に取る一葉 無限色
(かきもみじ てにとるひとは むげんしょく)
11043 【季語】 柿紅葉 【季節】 晩秋
無限色、無原色、夢幻色、無間色


コメント
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