俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬ざるる

2009年12月11日 | 俳句

冬ざるる 流れる雲に 吹く風に
(ふゆざるる ながれるくもに ふくかぜに)
11092 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


冬ざるる 明日香の里の 石舞台
(ふゆざるる あすかのさとの いしぶたい)
11093 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


冬ざれや レールの軋み 事故の跡
(ふゆざれや れーるのきしみ じこのあと)
11094 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


冬ざれや 濃淡ありし 墨の跡
(ふゆざれや のうたんありし すみのあと)
11095 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


冬ざれの 街にそぼ降る にわか雨
(ふゆざれの まちにそぼふる にわかあめ)
11096 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


生誕日 年が迫れば 忘られて
(せいたんび としがせまれば わすられて)
11097 【季語】 (歳末) 【季節】 仲冬


干し柿の 粉を払いて 一口め
(ほしがきの こなをはらいて ひとくちめ)
11098 【季語】 干し柿 【季節】 晩秋


冬菊や ひかり集めて 咲きにけり
(とうぎくや ひかりあつめて さきにけり)
11099 【季語】 冬菊 【季節】 三冬


山茶花や 無口の人も 饒舌に
(さざんかや むくちのひとも じょうぜつに)
11100 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


山茶花は 散りて大地に 花咲かす
(さざんかは ちりてだいちに はなさかす)
11101 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


数え日は 生くる年減る せわしなさ
(かぞえびは いくるとしへる せわしなさ)
11102 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


メモ帳も 最後のページや 冬旱
(めもちょうも さいごのぺーじや ふゆひでり)
11103 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


年暮れて 引っ越し予定の 朋も居て
(としくれて ひっこしよていの とももいて)
11104 【季語】 年暮る 【季節】 仲冬

コメント
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