goo blog サービス終了のお知らせ 

俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

寒鰤

2009年12月08日 | 俳句

冬木立 枯葉なくとも まあいいか
(ふゆこだち かれはなくとも まあいいか)
11044 【季語】 冬木立 【季節】 三冬


冬木立 一人が似合う 佇まい
(ふゆこだち ひとりがにあう たたずまい)
11045 【季語】 冬木立 【季節】 三冬


言うことを 聞かない妹や 冬鴎
(いうことを きかないいもや ふゆかもめ)
11046 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


小春日や 川鵜飛び交う 蒼き空
(こはるびや かわうとびかう あおきそら)
11047 【季語】 小春日 【季節】 初冬


西空へ Vの字飛行 冬川鵜
(にしぞらへ ブイのじひこう ふゆかわう)
11048 【季語】 冬川鵜 【季節】 三冬


寒鰤は 最後の晩餐 約束す
(かんぶりは さいごのばんさん やくそくす)
11049 【季語】 寒鰤 【季節】 晩冬


寒鰤捌く 親父も死して 三十年
(ぶりさばく おやじもしして さんじゅうねん)
11050 【季語】 寒鰤 【季節】 晩冬


寒鰤は 刺身が一番 二番なし
(かんぶりは さしみがいちばん にばんなし)
11051 【季語】 寒鰤 【季節】 晩冬


鰤大根 旨味の判る 年となり
(ぶりだいこん うまみのわかる としとなり)
11052 【季語】 鰤大根 【季節】 三冬


朝時雨 布団の中から 期待する
(あさしぐれ ふとんのなかから きたいする)
11053 【季語】 朝時雨 【季節】 初冬


時雨来て 枯葉に落つる 一雫
(しぐれきて かれはにおつる ひとしずく)
11054 【季語】 時雨 【季節】 初冬


時雨るるや 並足速足 急ぎ足
(しぐるるや なみあしはやあし いそぎあし)
11055 【季語】 時雨るる 【季節】 初冬


枇杷の花 白い産毛が 悲しげに
(びわのはな しろいうぶげが かなしげに)
11056 【季語】 枇杷の花  【季節】 仲冬